お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い
第11回 『初めての遠距離出張【前編】』
こんにちは。桂樹碧です。ずいぶん天候が春めいてきましたね。花粉症にはつらいシーズンですが、うちの猫たちは日の当たるリビングで優雅に昼寝しています。
春というと思い出すのが、初めての遠距離出張です。
私はキチンとした昼職に就いたことがありません。専門学校を中退してからは、ふらふらとフリーターをしていました。ですから、昼職と風俗を両立させている方はとても尊敬してしまいます。
基本的にダラダラした生活が好きな、自堕落人間なので、SMクラブで働いていたときにも、昼職と両立しようなんて考えたことも無かったです。
障害者専門デリヘルは、そんなに頻繁に仕事が入ってくるわけではなく、店自体で月に一本しか入って来ないという恐ろしい月もありました。それでもなんとか生活できたのは、コラムの第1回に書いた愛人契約のお金と、趣味半分のSMデートクラブのお金でした。
お客様、Mさんとしておきましょう。Mさんは脳性麻痺で、歳は40そこそこだったと思います。障害が出ているのは足だけで、車椅子で入れない場所では、松葉杖をついていました。
私の仕事を知っている友人達は
「出張だなんて、社会人してるねー! エロ稼業なのに(笑)」
と言われました(笑)。なんと、移動距離は飛行機と電車を使って500km以上の遠距離出張! 出張経費はお客様持ちです。
「お土産、何買ってこようかな〜♪」
私も、出張なんて一生縁のある話とは思っていなかったので、かなりお気楽モードでした。
出張当日。現地に着いて、大きなターミナル駅から30分ほどかかる駅で待ち合わせでした。周辺は倉庫と家電量販店があるだけの小さな駅。
店長に駅に到着したことを連絡すると、お客様に電話してくれて、お客様の車発見! 無事に助手席に座れました。
「はじめまして、あけみです。本日はよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。へんぴな駅で待ち合わせしちゃって悪かったね。人通りの多い駅だと、知人に見られちゃうかもしれないからね」
第一印象はニコニコ笑う素敵な人だなー、でした。車椅子を使っていて、足が不自由ってところがかなり私のフェチ心にきました。……業の深いフェチですね(苦笑)
雑談しながら、車はラブホへ。
郊外のラブホだからなのか、廊下も部屋も広くて、清潔感がありました。建物自体も車椅子で困る段差は少しだけだし、Mさんが車椅子の操作が上手くて、介助することもありませんでした。
「お部屋に入ったので、店長にプレイスタートの連絡入れます」
店長への連絡が済んだところで、着替えタイム。Mさんはベッドに移って着替え。私も裸になって、Mさんの脱いだ洋服をひとまとめにして、ソファーの上に置きました。
なんとなく、雑談をしながら、気持ちはエッチな方向へ。タバコの味が少しするキス。そのまま乳首を舐めて、下へ降りていき、フェラチオ。
固くなっているのに、射精する様子が無い。んー! 頑張れ! 私! と、いろいろ試してみたけど、ダメです。
「あけみちゃん、もういいよ。お風呂にでも入ろう」
優しく頭を撫でてくれる手。複雑な気持ちになってしまいました。
「ごめんなさい……」
浴槽にお湯を入れて、私が先に入ると、Mさんは浴槽の縁をつかんで、逆立ちの要領で車椅子から浴槽に移ってきました!!
「うわ! すごい!!」
「俺、悪いのは足だけだし、足も突っ張った状態のことが多いから、こういうことできるんだよね。みんな驚くけど」
「すごいですよー!! あービックリしたー!!」
お風呂の中でまったりと雑談。
「そろそろ時間だと思うけど、今夜どうする? 店長さんにはビジネスホテルに一泊させる、って言ってあるんだけど。このままここに泊まっちゃう? ほかの子たちはみんなこのまま泊まっちゃうんだけどね」
うーん……このラブホ、自動清算だから、私一人出ることできないなぁ。Mさん、いい人っぽいし、泊まっちゃおうかな……。
「じゃ、泊まります」
「それでは、お風呂上がりますか」
またアクロバティックに車椅子に戻るMさん! 慌てて車椅子にタオルを敷きました。車椅子濡れちゃうよー。
続きは次回♪
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