
- 本当にあった私の体験談 VOL.375
- 人気AV嬢を育てたのは私? ソープ嬢のおもいで話
- 東京都 6色ボールペン 26歳
- 私は実家で路上スカウトに声をかけられて、AV嬢をするはずで上京しました。でもすぐにデビューはせず、ネットのエロ画像のモデルやキャバとかやってるうちに結局、AV嬢をすることなく今はソープで働いています。
これは、私が上京してなんだかウダウダしていたときの話です。私はスカウトにつれられてモデル事務所の寮に入ったんですが、そこには外国人の女の子がたくさんいました。全員がアジア人です。
彼女たちは日本語がカタコトだったり、まったく話せなかったりしてコミュニケーションに難があったんですが、事務所の人に「仲良くしてあげてね」と言われた私は上京した緊張もあってか、バカ正直に彼女たちと打ち解けようとしました。
私は自分で言うのもなんですが、ルックスがそこそこ良いため自分から友達を作らなくてもまわりが寄ってくるタイプなんです。そんなだから自ら努力することもなく、そのうち勉強もめんどくさくなり、風俗の道に入ったんですが……。
そのときばかりは、中学高校の英語でなんとなく記憶に残っている単語や、いちいち自分で買ってきた和英辞典を使って、カタコトでアジアの子たちに話しかけサポートしました。すると、彼女たちのほうが物覚えが早くて、どんどん日本語ができるようになったのです。
あとから分かったんですが、彼女たちの多くの父親は日本人で、日本国籍も持ってたみたいです。でも、子供のときは日本では暮らせずに、オンナとしての商品価値が出てから日本につれられてきた……。
そうです。彼女たちはAV嬢としてデビューするために日本に連れられてきたんです。私のようにAVデビューせずに、風俗やカンパイ系、グラビアやネットのエロ画像とか、ほかの仕事にまわされる子もいました。
あと、AVもピンキリです。ネットのエロ動画から安い企画もの、単体、そしてAV嬢じゃなくてセクシータレントという肩書きになるギャラもまわりの扱いも格段に高くなる子まで……。
ときどきテレビを見ていると、あのとき私が日本語を教えた子が、セクシータレントととして視聴者に笑顔を振りまいたり、番組の司会者やお笑い芸人にいじられたりしているのを目にします。ほかにも、AVや芸能界を引退してしまった子も……。
彼女たちには、私と過ごしていたときに共通点がありました。日本語のイントネーションが私の実家のなまりなんです(笑)。私の実家はいちおう関東なので、しゃべりは標準語に近いと思うんですが、聞く人が聞けばなまりが分かるはず。
多分、彼女たちも私と別れて多くの人たちの中や東京でもまれ、今は日本語もうまくなったと思います。彼女たちがこれから、日本人として暮らすのか向こうに帰るのか分かりませんが、平和に仕事を終えることを祈りつつ、私もあがらねば……と思うこのごろです。
- ■ この記事の感想を下のボタンを押して送ってください。
- ■ この投稿に寄せられた感想
- らぶぼにーた編集部
日本に連れられて来た子を思うと、複雑な気持ちになるお話ですね……。体験談が掲載された6色ボールペンさんには商品券をお贈りします。近ごろニュースなどで、日本と外国ふたつの国籍を持つ人は、22歳までにどちらかを捨てなければならないという法律が理不尽だ!とクローズアップされてます。この法律が変わらなければ、彼女たちはどちらを選ぶんでしょうか? みなさんも過去の貴重な体験や暮らしの中で出会ったスゴい話、メールお願いします。
- あー
聞くよねー。こういう話
- ■ この体験談に意見、質問、感想がある方はこちらに書き込んでください。