
- 本当にあった私の体験談 VOL.302
- 風俗嬢と、お兄ちゃんの複雑な関係
- 東京都 key 20歳
- お兄ちゃんの結婚式で、久しぶりに実家に帰りました。私は東京でOLしてることになってますが、実際はお金のために風やってます。
兄は、できちゃった婚で、すでに子供が生まれてます。でも、奥さんの妊娠中は結婚式をやってなくて、おちついてからするってことになってたんです。
久しぶりに会った兄は、昔はムチャクチャいいかげんな男だったのに、妙にしっかりしていました。これも、奥さんと子供という、背負うものができた効果かな、と感心してたんですが、その感心も苦笑いになってしまう秘密を知ってしまいました。
実家に帰っている間、私はかつての私と兄の勉強部屋、今は兄夫婦がリビングみたく使ってる部屋に寝ました。この部屋には、兄が中高生のときにエロ本とかを隠していた本棚があります。本人は隠してるつもりなんだけど、私にはバレバレでした。
久しぶりに、お兄ちゃんはまだここに何か隠してるのかなー、と開いてみたら、やっぱりありました。ニヤニヤしながら見てみると、それはゲイ雑誌だったのです。しかも、グラビアには兄が……。
ほかにも、兄がパッケージ写真を飾っているDVDもありました。引きました。かつては、男子にふさわしいエロ本が隠してあった本棚なのに、今は自分が掲載されたゲイ雑誌やゲイDVD……。
ナルシストなゲイで、妻子持ち。偽装結婚? 私のかわいい初めての甥っ子や、かなりいい人な奥さんの将来が、かなり心配になりました。
結婚式の前日、私は兄を「ふたりでご飯食べに行こうよ」と誘いだし、あのゲイ雑誌&DVDのことを確かめました。兄の車は、地球に優しいハイブリッドカーです。静かな車内で、私は兄に、秘密を知ってしまったことを話しました。
兄は慌てて、車がガックンガックンなりましたが、すぐに落ち着いて、「お前、昔から俺があそこにいろいろ隠してるの知っとった?」「はー、まいったまいった」と楽しそうに笑いました。
話を聞くと、兄はゲイではありませんでした。あの雑誌やDVDは、奥さんとできちゃった子供のためにお金を作ろうと、バイトした結果でした。でも、「ギャラはぜんぜん良くなかった」そうです。
そして兄は、お金を作る次の計画も話してくれました。デリヘル経営です。兄は「こっち(田舎)はデリヘルの数が少ないから絶対もうかるで」とノリノリで話してくれました。もちろん、兄は私が風俗嬢なんて知りません。私は、複雑な気持ちでお兄ちゃんの計画を聞きました。
言葉に詰まって反対も肯定もできませんでしたが、デリヘル経営って、きっと素人が思うほど簡単じゃないですよね。
- ■ この記事の感想を下のボタンを押して送ってください。
- ■ この投稿に寄せられた感想
- らぶぼにーた編集部
お兄さんの明るさが、かえってkeyさんのやりきれなさを際立たせる、本当に複雑なお話でした。体験談が掲載されたkeyさんには商品券をお贈りします。
- ■ この体験談に意見、質問、感想がある方はこちらに書き込んでください。