
- 本当にあった私の体験談 VOL.200
- 私の心に刻まれた、オヤジ従業員との思い出
- 埼玉県 ともとも 25歳
- 私が1年前にいたお店に40代のオヤジ従業員がいました。バーコード髪で出っ歯で、着ているシャツはいつもヨレヨレ。ほんのり加齢臭が漂います。あと数年したら本当ヤバイと思います。
テンパると「あひゃ@まぢゃぢゃ」と本当にわけの分からないことを叫びだすかなりおかしなオヤジでした。
そのオヤジは、私が入る1ヶ月前からお店で働き始めたそうですが、あまりにしょぼいオヤジなので、女の子はもちろん、あとから入ったボーイさんからもバカにされていました。
でも本人は、バカにされていることに全然気づかないようで、毎日ひょうひょうとしていて、それがさらにみんなの癇に障って、さらにバカにされるのでした。
オヤジには、バーコード髪にちなんで「バッキー」というあだ名がつきました。私が「バッキーきもい、寄るな」といって睨むと、Mっ気があるのかちょっとウレシそうな顔。それがさらに、気持ち悪さを大きくするのです。
最初は露骨に嫌がられていたのですが、あまりに天然すぎて、そのオヤジをネタにして盛り上がるのことができるので、私たちの間では1%ぐらいは愛されていたかもしれません。
でも……ある日、お店の写真を撮りに行った帰り。スタジオまでボーイさんが迎えに来てくれることになったのですが、そのお迎えが、よりによって「バッキー」でした。お店の中で見るには憎めない人ですが、一緒に外を歩くとなるとさすがに恥ずかしい……。
「バッキー、一人で帰れるから、ついてくるな」
「一人で帰ったら危ないですから。何があるか分からないし」
と、私が嫌がっていることにまったく気がつかないのです。バッキーと、当時めちゃくちゃギャル風だった私の組み合わせは、明らかに異様だったようで、道行く人から、容赦ない視線が投げかけられます……あぁ、はずかしい、もう逃げ出したい。
そのときです。高校生らしき、プチヤンキーな男がいきなり私たちの前に現れました。
「ねぇ、アンタ、こんなオジサンのどこがいいわけ? 今日は俺と一緒にどこかに行こうよ。そっちのほうが絶対楽しいって」
突然のナンパに私とバッキーは、一瞬ぽかーんとしてしまいました。さすがにこの失礼なナンパ野郎に一言いい返したくなった私。
「くやしかったら、てめえの頭もバーコードにするくらいの根性みせてみろ」
と啖呵をきると、ヤンキーは
「バッカじゃねえの。そのうちハゲがうつるぞ」
と捨て台詞を吐いて、そのままどこかに行ってしまいました。超むかつく〜。しかしさらに私をむかついたのは、そのあとのバッキーの一言でした。
「ボクのこと好きだったら、もっと早く言えばよかったのに。でも女の子と従業員の恋愛は禁止だからね」
って誰がアナタと恋愛なんかするか! 勘違いもはなはだしい。
しかしそのあとくそオヤジは、私が告白したというストーリーを勝手に作り上げてお店の女の子に自慢したらしく、それから私はお店の中で、ゲテモノ好きの女の子というキャラ設定になってしまいました。
今でもバーコード髪を見ると、あのバッキーとの忌々しい記憶がよみがえります。
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- これ…
ネタ?
- んー
23点! もっと がんばり ましょう〜
- 真夜中に読んでます
仕事から帰ってきて、おもしろいテレビもやってない時間に笑いをありがとう!
- クソつまんないね
身内ネタとかわかんないからー(`ε´)
- いじめないで
外見や年齢に違和感感じるのはわかるけど皆さんして毛嫌いするのもどうか。もしこの不況の中仕事も選べず家族支える為、皆さんに馬鹿にされながらもヘラヘラしてじっと堪えていたら可哀相です!中年おじさんて結構大変なんだから。あなたのお父さんがそうだったらたまらないでしょ。家では子供に「お父さん偉いんだぞお」なんて言ってたりして。かわいそう。
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