
- 本当にあった私の体験談 VOL.161
- 私は元段ボールハウスガール
- 東京都 紺野 23歳
- 私は高校時代から家出を繰り返して、その度に友達や男の家に転がり込んでたんですけど、一回だけものすごく変な所に転がり込んだ事があって、その時の話をします。
あれは19歳の冬の事でした。男にフラレ、友達に家を追い出されて、行く所もありませんでした。ナンパ男に拾ってもらおうと思ったのですが、その日は不発。私はヤケになって酒を飲み、真冬の夜中に一人でふらふらしてました。
気づくと公園のベンチに一人で座っていて、物凄く眠くなった私は、そのままいつの間にか眠ってしまったんです。真冬なのに。「死んじゃうよ、馬鹿!」って当時の自分に言ってやりたいです(笑)。
朝がきて、気づくと私は毛布をかけられて寝かされていました。「アレ?ここ誰の家?」と思ってキョロキョロしていると、不思議な事に気づきます。私は床に寝ていたんですけど、その床がフローリングでも、絨毯でもなく、グニャっとした不思議な感触なんです。
それでよくよく周りを見回してみると、ハッと気づきました。「ここ、ホームレスの家じゃん!」って。どうやら私はホームレスに拾われて、この段ボールハウスに寝かしつけられていたようです。
私は自分の体を確認しましたが、変な事をされた形跡はありませんでした。ほっとして、こっそりとハウスから出ると、外ではホームレスたちが朝ご飯を食べていました。
「おお、お嬢ちゃん、起きたか。飯食うか、飯?」
どうやら私を部屋に泊めてくれたホームレスらしく、朝食に誘ってくれました。私は断ろうと思ったのですが、お金はありませんし、お腹もペコペコで、冷凍のちゃんこ鍋を頂きました。
話をしていると、そこのホームレスたちはとても良い人たちで、私を孫のように可愛がってくれました。私もそのホームレスの人たちといるのがすっかり居心地よくなってしまい、私は一泊また一泊とそこに住みつくようになりました。
だって、何もしなくても(ホームレスのおじさんたちは、私にエロい事をしようとはしませんでした)寒さはしのげるし、食べ物もくれるんです。段ボールハウスは臭くないし寒くないし、快適そのものです。
でも、ある日、いつものように夜の酒盛りをしていると、私を部屋に泊めてくれていた“キッさん”というおじさんが私に言いました。
「お嬢ちゃん、あんた、早くこんな所から出てった方がいいぞ。あんたまだ若いんだからちゃんと仕事しなきゃ。早く出てった方がいい。若い時にちゃんと頑張んないと、キッさんみたいになっちゃうぞ(笑)」
私は人にこんな事を言われるのが初めてでした。なんか私の事を凄く考えてくれてるなーって思って、当時の私は凄く感動したんです。
翌日、私はキッさんの言葉にしたがって、段ボールハウスを出ました。どこで働けばいいのか分からなかったので、私は住み込みで働けるヘルスに入店しました。1ヶ月後、私はキッさんの所に行ってみましたが、キッさんの段ボールハウスは無くなっていて、他の人たちもキッさんの行方は知らないそうでした。
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- 関係ないけど
キッさんありがとうって言いたくなった
- キッさん…涙
感動した 男は下心丸出しの汚い奴だと思っていたけど そんなことない人もいるんだなぁ
- 私も
純粋に感動しました。 いい人達でよかったですね☆
- なんか
つまんない
- No Title
感動ww世の中そんな良いホームレスさんもいるんだね
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