
- 本当にあった私の体験談 VOL.61
- 「デビューしたければ800万」18の小娘を騙す悪魔の手口【後編】
- 東京都 和美 26歳
アポイントを取り付けたその日、私は丸山と一緒に待ち合わせ場所の喫茶店へと行きました。最初に飯塚と会った喫茶店でした。私と丸山が席に通されると、向かいのテーブルに打ち合わせをしている飯塚の姿が……。
飯塚と打ち合わせしていたのは、その頃深夜番組によく出ていた新人のアイドルで、私は「あ、この人は本物だ」と信じ込んでしまいました。アイドルとの打ち合わせを終え、飯塚がこっちのテーブルにやってくると、丸山が「飯塚さん、すいません。こいつが騙されてるんじゃないかって不安がっちゃって」と言いました。すると飯塚は
「ぼくも時間が取れなくて、和美ちゃんには不安な思いをさせてしまったね。でも、信じてほしい。今、苦労しておけば、後で必ず報われる。ぼくと一緒に頑張ろう」と言ってくれました。
それから私は、今まで以上に仕事に燃えました。しかしその分、体と心は常に悲鳴をあげていました。
そして、そんな中、丸山が私に言います。
「今の店もそろそろ長くなってきたな。よし。次は北海道に行こう」
私はこの時、もう何も考えられなくなっていました。丸山の言われるがままに私は一人、北海道へと行き、札幌のソープランドで働き始めました。丸山は仕事があるので東京に残り、私は一人でせっせと働きました。
私は仕事が終わると毎日丸山に電話をしました。一人で住む北海道は、寂しくて仕方なかったのです。その頃は薬にも手を出すようになって、私は本当にボロボロでした。
しかし、目標のために私は休まず働き続け、とうとう稼いだお金は目標の800万に達し、私は丸山に電話をしました。とうとう800万を稼いだ。明日から私は、華々しい世界へと旅立つんだ!
喜び勇んで私は丸山に電話をすると、丸山は電話に出ず、無機質なアナウンスが流れてきました。
「おかけになった電話は現在使われておりません」
その時、私はいつの間にか20歳になっていました。
東京に戻っても、結局丸山も飯塚も探し当てられず、私は自分の身を削って稼いだ800万を失ったのです。
それから5年後、ようやっと私はその頃のショックから抜け出していました。
そして街であの頃と変わらぬ軽薄な表情を浮かべた丸山を見かけたのはその時です。けれど私は、声をかけずにその場を立ち去りました。もう、あの頃の事は思い出したくありませんでした。
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- かわいそう
そいつひどいね 人間じゃないよ。あなたはこれから幸せになってね
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