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- Y県 せっこ 26才
私が生まれ育った土地では、とある新興宗教が広まっていて、町のほとんどの人が、その宗教の在家信者でした。
町の人々同様、私も親の影響で、知らぬ間にその宗教の信者にされていました。子供の頃から特に疑問も抱かずに集まりにも顔を出していて、高校卒業後は何となくその教団の事務局に就職。地元にいながらそこそこの給料を貰えるそこは大変な人気で、就職は狭き門だったようです。
入ってみてビックリしたのは、その内部のどうしようもなさでした。実権を握って運営をしているのはヤクザまがいの連中で、信心のかけらもなく、金儲けの事しか頭にありませんでした。私もそれほど信心深い方ではありませんでしたが、上層部の連中の信心の無さには呆れ返りましたね。
多岐に渡って手を広げ、かなり荒稼ぎをしたようですが、一番印象に残っているのは、婦人会のバスツアーでした。これは月に一回、婦人会の“特別な”奥様方に声をかけ、高額のお布施を受け取って一泊二日のバスツアーに招待するという、一見すると健全な集まりのように思えますが、その実態が酷い。
私も一度だけ、人手が足りなくて呼び出されて行った事があるのですが、集合場所に着くと、ドラッグクイーンみたいなド派手なメイクを施した奥様方と、いかつい坊主の集団。後から聞いた話ですが、この坊主達は地元の暴走族で、1日10万の報酬で頭を丸め、バイトとして参加していたようです。バスの中で上司に「この日の事は他言無用だから」と念を押された事が思い出されます。
バスが旅館に到着すると、観光などはほとんどなく、奥様方と坊主達のねるとんパーティ状態。夕食の宴会場では、既にカップルができあがっていて、トークとお酒で奥様方はテンションをあげていったようです。
食後、旅館の部屋からは「ああ!素敵!」という奥様の絶叫、大浴場からは「ああ、もうダメっす!そんなにされたらイッちゃうっス!」という坊主の絶叫、旅館内は乱れに乱れていました。
そう。これって、婦人会の旅行と称した、ただの乱交ツアーなんです。教団は、婦人会の奥様方から多額のお布施をいただく代わりに、若い男をあてがうんです。田舎の名家の主婦は結構金持ってますし、信心深い土地なので、お布施に使うと言えば、家族にも話は通ります。娯楽が何も無い土地だからこそ繁盛する奥様方の乱交ツアー。誘われるのは婦人会のごく一部、大口のお布施を寄付する特別な奥様方のみですので、参加ご希望の方は奮って寄付してください(笑)。