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- 静岡県 すもも 29歳
今は東京のソープで働いている私ですが、つい3年ほど前までは地元のホテルで仲居として働いていました。
仲居の仕事って傍目で見るよりかなりハードで、1日17時間労働とかざらでした。うちのホテルは規模の割に働いている人間も少なかったですね。社長がドケチだったもんで(笑)。
テレビの「はるちゃん」みたいに、毎日ハプニングが起こる訳でもなく、単調でひたすらしんどい毎日が続きます。みるみるうちにストレスは溜まりに溜まって、みんな爆発寸前。そうすると人は、とにかくストレスを発散しようと躍起になりますね。田舎の街なので娯楽がある訳でもなく、そうなるとやっぱり、Hで発散って言うのが、手軽で効果も絶大なんです(笑)。
ホテル内での恋愛も数えきれないほどあって、みんな誰かしらHフレンドを確保してるんですよ。それこそ、結構いい年したオバサンとかも。私もレストランで働いていた年下の男の子と馬鹿みたいにやりまくってました。
そんな私たちがいつも利用していたのが、“特別室”っていう名前の部屋。オシャレな言い方をすると“スウィートルーム”って言うんですかね?田舎ではあまり聞かない言葉ですけど(笑)。まあ、その、特別室っていうのが、料金が通常の部屋の2倍以上という事もあって、利用者が少ない。1年の半分は空室でした。なので私たちは、結構頻繁に使ってたんですよね。
この特別室の利用にも暗黙のルールがあって、特別室が空室で、部屋の鍵が閉まっているって事は、他の誰かが使っているので立ち入らないというルール。あとは、部屋を使えても、他に使いたい人のためにHが終わったらさっさと出て行くっていうルール。この2つをみんな守って、ストレス発散に励んでいました(笑)。
そうこうしているうちに、みんな特別室を使いたいから(設備も良いし、タダなんで、みんな使いたがりました)、自分のネットワークを駆使して、友達にみんなで連絡を取り合うようになったんです。
「もしもし。今、特別室開いてなかったんだけど、使ってる?」
「うん。使ってるよ」
「じゃあ、次、私たちに使わせてよ。出る直前に電話して」
「ごめん。○○ちゃんにも頼まれて、次に使わせるって約束しちゃったんだよね」
「そうなんだ。分かった。じゃあ、○○ちゃんに電話して、○○ちゃん達の次に使わせてもらえるように頼んでみる」
って感じで、みーんな必死なの。でも、これって、みんなに「私たちこれから一発やりまーす」って言ってるようなものだから、ホントに大らかですよね(笑)。
今、吉原で働いていて思うのは、部屋が狭くて、古くて、汚いっていう事。たまに、一生分の“良い部屋でのH”は使いきっちゃったのかなって思いますよ(笑)。