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本当にあった私の体験談           誰にもいえない、みんなに言いたい、ウソのような本当の話! え、うそ? そんな話は信じられない? でも信じてほしい、聞いてよ、聞いてよ! 私の内緒話。見知らぬ人にだけ伝えたい話がある。本当にあった私だけのとびっきりメモリー。

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本当にあった私の体験談 VOL.36
着いてるかい?乗ってるかい?個室にみなぎる緊張感は無限大!

  
東京都 れいら 23歳

私は吉原のとあるお店で働いているんですけど、この前、お店に変な人が来たんです。
頭頂部に、なんだか不自然な物質が……。あれは、宝田明というか、草刈正雄というか、パンチョ伊東というか……まあ、ズラです(笑)。どうせ乗せるんだったら、もっと精巧なやつを乗せれば良いのに、見るからに安っちくて、装着してるっていうよりは、ただ乗ってるだけで、一目で“人工的な頭髪”と分かる代物。ご案内の時、一瞬、目が釘付けになっちゃいました(笑)。
そんな調子だからプレイの最中も、ずーっと頭の様子が気になって仕方ありません。
キスしても「あんまり首を揺すっちゃいけないな」とか、フぇラしてる時も「まったりした感じで攻めなきゃ大変な事になっちゃう」とか。
当然マットなんてもっての他です。寝そべらして、うつぶせにしたり、仰向けにしたり、いつ悲劇が起こってもおかしくありません。なので私は、おそるおそるそのお客さんに聞きました?
「…マットしますぅ?」
「あ、じゃあ、お願いしまーす」
ひええ!!って感じですよ、ホントに(笑)。けど「お願いします」と言われたからには、やるしかありません。その時のマットは、非常に丁寧で柔らかく、お客さんにとってはおそらく刺激の少ないものだったと思います。だって、あんまり激しくしちゃったら、絶対ツルッといっちゃうんだもん(笑)!
とにかくもう、疲れ果てちゃって、まだベッドでのプレイが残ってるっていうのに、精神的にパンク寸前。泣きそうになりながらドリンクを作りに部屋を出ました。「ベッドはヤバいよなー。完全にマグロでいてくれるんなら平気だけど、下手に動かれたりしたらおしまいだよぉ」なんて事を思いながら、ドリンクを持って部屋に戻ると、そこには……頭がゆで卵のようにツルリと光るお客さんの姿がありました。
「こうすれば気を使わせなくて済むかな?」
「ご、ごめんなさ〜い」
思わずへたりこんで、半泣き状態の私。私が異様に頭に気を使って接客してたのがバレバレだったみたいです。
「いやぁ、自分でもこの頭は『ありえない』って思うんだけど、いったん着けてしまったら、もう後に引けないんだよね。まさか外す訳にもいかないし、新しいカツラを買うお金もないしね。『バレてるだろうな』とは思っていたけど、疲れさせちゃってごめんね」
そんな事を言ってくれる良いお客さんで本当に助かりました。その後は、何も気にする事無くベッドへ。視線をチラッと横にやると、洋服の上に置かれたカツラがこっちを見ていて、吹き出しそうになっちゃいました(笑)。
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