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夜明けのブルース
- 【著者】羽生山へび子
- 主人公はヤンキーでホモのリーゼント野郎、カッチー。彼氏にフラれてくさりまくった挙句、夜の街でカツアゲをしようとターゲットを絞る。狙われたのは、男運の無い飲み屋のマスター。いざカツアゲと手を伸ばすと、マスターの意外な魅力に動きが止まり、カッチーはマスターの店へと連れ込まれる……。
安心して楽しめるヤンキー漫画
こんにちはー、甘宮あまみです。みなさんヤンキー好きですか? まあ基本的には好きじゃないって意見が大半だと思いますが、思春期のときは惹かれませんでしたか? とか聞いてて、私は思春期のときも今も実際のヤンキーは嫌いなわけですが……(笑)。
でも、漫画や映画のヤンキー、ヤクザ、アウトローなんて部類のキャラは大好きです。いや本当はね、フィクションであっても社会通念上、悪い人をヒロイックに描くのはどうかと思うんですよ。だけど惹かれる“ワル”の魅力……、なんなんでしょう。
まあおそらく、けっこう前にこのコーナーで紹介した本『なぜ日本にはいい男がいないのか 21の理由』にあった、「テストステロン」って男性ホルモンを、ワルたちが放っているのが原因だと思います。本能的に、オンナは吸い寄せられてしまう……。
いやちょっと待ってください! 私は実際のヤンキーとかは嫌いなのに、フィクションのヤンキーは好き。ていうか、フィクションのヤンキーはホルモン放ちませんよね……。ということは、原因はホルモンでなく見た目とか雰囲気によるところが大きいのでしょうか!?
あの本を読んでからというもの、不幸になるのにワルい男から離れられない、別れてもまた同じような男とくっついてしまう女性を知るたびに、テストステロンには抗えないんだね……、と思ってましたが、私の場合はちょっと違うようです。
と書いていたら思いつきました。きっと、基本的には女性はワルい男、というか行動的な、テストステロンを放つような男に惹かれるんですよ。でも、単純に現代社会ではそんな男とつき合っても大きなメリットは得られないので、リアルでは好きになれないんだと思います。
でも、フィクションでは被害なしです。だから、安心してヤンキーやヤクザに心奪われて、ストーリーを楽しめるのでしょう。と長くなりましたが、今回紹介するのは漫画『夜明けのブルース』。ヤンキーのあんちゃんが主人公の、ボーイズラブです。
主人公がヤンキーといっても、ケンカケンカのストーリーってわけじゃなく、ギャグが盛りだくさんで笑えるお話です。そして、ボーイズラブといっても男×男の濡れ場はあまりないので、ボーイズラブ初めての人でも気軽に楽しめるはず。
ストーリーを簡単に説明すると、主人公はヤンキーのカッチー。彼は初恋から恋愛対象が男のホモで、見事に惚れた男とつき合うことができたんですが、自分がホモであることをまわりにカミングアウトできず、彼氏とギクシャクして破局。
そして転げ落ちるように、ワルの道へ逃げて逃げて逃げて……。しかしそんなあるとき、出会った飲み屋のマスターに気に入られ、彼の店で働くことに。そこから始まる、カッチーの成長ストーリーです。
ボーイズラブって1巻完結が多く、『夜明けのブルース』も1冊でエンディングまで駆け抜けます。ワルあり、ギャグあり、思うようにいかない恋あり……。1冊でおもいきり楽しめる漫画ですよ! ぜひ、安心してヤンキーを堪能しましょう。
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紹介者のプロフィール
【カモちゃん】
小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。
【甘宮あまみ】
漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。


