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どうしても触れたくない
- 【著者】ヨネダコウ
- 「なんか変なコトしたくなるよ、お前」。新しい職場に出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが新しい上司、外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。好きだけど、素直にはなれない……、不器用な想いの行方は?
10年後の風俗客を思う
こんにちはー、甘宮あまみです。みなさん、電子書籍って使ってますか? スマホでもアプリを入れたらサイトから漫画とか買えるサービスです。けっこう前からありましたが、最近はやたら話題ですよね。
紙の本だとかさばってスペースを取ったり、捨てるときに紐で縛って資源ごみの日はいつだっけな〜、とかめんどうですが、電子書籍はそんな心配無し! メリットいっぱいです。でも、心配事もあるんですよ。その中のひとつを書きますね。
みなさんは子供の頃、お母さんの雑誌「女性自身」や、お父さんのエロ本を盗み見て「愛憎劇ってなんだろう?」「エスイーエックスって何?」「うわ、女の人と男の人が裸で抱き合ってる! 不潔!!」とか思った経験はありませんか?
でも、電子書籍が普及した未来が訪れると、上の例のように子供たちが性に目覚める入り口が、とっても狭くなるのでは? と私は心配しているんですよ。結果、子供はネットにエロを求めるようになり、ヤバイ方向に染まっていく子も少なくないと思います。
そして、妙な知識だけ身につけためんどくさい風俗客へと育っていくという……。10年後、20年後の風俗がどうなっているか、ちょっと不安です。と書いているそばから思いついたのですが、むしろ正しい、スマートな性知識を教えるお店が人気になったりして(笑)。
さて、本日紹介する一作は漫画『どうしても触れたくない』。男性と男性の恋愛もの、ボーイズラブです。振り返るとホモ1年前、いやほぼ1年前のこのコーナーでも、『秋山くん』というBL漫画を紹介してますね。
『秋山くん』はギャグメインでしたが、『どうしても触れたくない』はむちゃくちゃ切ないです。ストーリーは、事情があって会社を辞めた主人公の嶋が、転職先で出会った上司の外山と恋しちゃいます。
読んでて普通に恋愛ものなんですが、違うのはカップルが男と男という点。そこがまた、切ないラブストーリーを形づくっています。好きになってしまった、だけどこれは、許されない恋なんだ……。
読者としては、ああ、どうなるんだろう? 応援してあげたいけど、ハードルは高いよね……、的な思いで感情移入。ちなみに、嶋はゲイなんですが、外山はノンケ。私がひとつしっくりこないのは、ノンケの外山が嶋としちゃう心の動きなんですよ。
ここが納得いくように描かれていれば、ほかはすごく切なくて、涙をも誘うストーリーなので完璧だと思うんですが。というか、ここに疑問を持つのはもしかしたら私が旧世代だから……?
10年後、いやもうすでに出現しているのかもしれません。ノンケだけど、同性との性行為に疑問を持たない世代が……。そういう新世代向けの、風俗も発展する可能性がありますね、未来は。男性コンパニオン募集! ご安心を、お客様も男性です、みたいな(笑)。
ちなみに今回紹介の『どうしても触れたくない』は、電子書籍で読みました。電子貸本Renta!ってサイトにあるので、興味を持ったら検索してみてください。普通の紙の本でも売ってると思いますが、BLコーナーが充実している本屋さんじゃなきゃダメかもです。
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紹介者のプロフィール
【カモちゃん】
小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。
【甘宮あまみ】
漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。


