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ピンクとグレー
- 【著】加藤シゲアキ
- アイドルグループ「NEWS」のメンバー、加藤シゲアキのデビュー小説。 芸能界を舞台に、“成功と挫折”それぞれの道を歩む幼なじみの青年ふたりの、人生が描かれている。ストーリーは、ふたりの現在と過去を、時間軸をずらして進行。ステージという世界の魔法、幻想に魅入られたふたりの未来は……。
ダジャレ好きにオススメ
こんにちはー、甘宮あまみです。「でん部ケーツさ、昆布ダーシさ、茄子とひき肉マボナス〜ッ! 味噌じゃなーいさ、フグじゃなーいさ……」って知ってますか? はい、替え歌で有名な歌手、嘉門達夫さんの持ちネタ(持ち歌?)の歌詞の一部です。
実は私、これの原曲を知らずに子供のころに歌ってたんですが、原曲を知るとこの替え歌のすばらしさに気づきました。原曲の歌詞は「全部ウーソさ、そんなもーんさ、夏のこーいはまぼろし〜ッ! ウソじゃなーいさ、うぶじゃなーいさ……」とこんな感じ。
重要なポイントの韻を抑えるだけで、歌詞自体はガラッと変わっているんですよね。それでも印象に残るのは、原曲のノリがいいのと、変えた歌詞の言葉選びがおもしろいからでしょうね。この嘉門達夫さん、なにやら小学生の間で再ブレイク中だとか。
替え歌の人とかって、一発屋とさげすまれがちですが、当たった一発がとてつもなく大きいから、10数年とかしばらく時間が経てば、昔を知らない別の世代に「うわっ、おもしろい」と受け入れられるんだな〜、と思いました。
と、ずいぶん前置きが長くなりましたが、今回紹介する小説『ピンクとグレー』。ジャニーズのアイドルグループ「NEWS」のメンバー、加藤シゲアキさんが書いたとして、発売前から大きな話題となった一冊です。
これを読んで、実は思い出したのが嘉門達夫さんの替え歌なんですよ。というのも、『ピンクとグレー』の中にはダジャレ、というと馬鹿にしてるようですが、言葉遊びがたくさん含まれています。きっと、加藤さんはダジャレ好きだと思いますよ(笑)。
内容は、幼なじみの男の子ふたりが、芸能界で対照的な時間を過ごすストーリー。一方は日本を代表する俳優として成功し、一方はエキストラレベルでくすぶり続けています。こういったお話を、“ザ・芸能界”のジャニーズアイドルが書くというのが話題となった要因。
2010年の年末は、俳優の水嶋ヒロさんが小説を出して話題となりましたよね。私はこれを思い出して、比較してしまいました。結果は、加藤さんの『ピンクとグレー』のほうがおもしろい……。
引っかかったところは、ときどき登場人物の会話のやり取りだけで埋まるページがあって、ケータイ小説的だな、と思いましたが、人物のキャラクターがそれぞれ定まっているので、そういうページを読んでいても、誰の言葉かはなんとか分かりました。
でも、もしかしたら意識的に会話の羅列を入れていたのかも。というのは、物語のラスト付近で、芸能界で成功と挫折、両極端の道を歩んでいた幼なじみふたりの時間が重なります。ここで使っている文章表現への布石だったりしたのかな〜、とも思うんですよ。
まあ分かんないですけど(笑)。NEWS好き、芸能界好き、そしてダジャレ好きには特に見逃せない一冊『ピンクとグレー』、ぜひ読んでみてください。
あと、そういえば、作品のホームページに加藤さんの写真が載っています。原則、ネットに写真を載せないジャニーズにしたら超珍しい! と思ったら、なかなか写真をコピーできないページづくりになっていて、驚きました。さすが、“ザ・芸能界”。
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紹介者のプロフィール
【カモちゃん】
小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。
【甘宮あまみ】
漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。


