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美しき武士と騎士の寝室
- 【著】桐生操
- 歴史とは、知られざる官能的なエピソードの宝庫だった……。日本の遊女と西洋の娼婦の比較、国王の秘められた恋、内緒にしたい性癖や政略結婚のゆくえ、大奥の掟などなど、古代から近代まで、東西を問わず縦横無尽に書かれた刺激的な文化論。学校の授業にはけっして出てこない愛の営みの数々が明らかになる。
昔は良かったじゃないけど
こんにちはー、甘宮あまみです。昨日は防災の日でしたが、みなさんは非常持ち出し用のリュックとか準備していますか? 私は昨日、中身をチェックしました。すると、カロリー摂取に効率がよいからと入れておいたチョコレートがかなり溶けていました……。
夏の暑さに負けたんですね。小さなチョコが個別包装でたくさん入っているタイプなのであまり問題は無いですが、今日は新しいチョコを買って、古いのは消費しようと思います。食べ過ぎ注意ですが(笑)。
さて、今回紹介する本は『美しき武士と騎士の寝室』。羽田空港に知り合いを送り迎えしたときに、暇つぶしに買って読んだんですが、これがおもしろかったんです。歴史上の遊郭や娼婦の話も盛りだくさんなので、嬢的にも興味をそそられる本だと思います!
内容は「江戸の遊女、西洋の娼婦」「日本の衆道、西洋のホモセクシャル」「大奥と寵姫」の三部構成。なので遊女や娼婦の話は全体からすれば少ないですが、興味深かったのは、昔は高級な遊女や娼婦がセレブっぽく扱われていたということ。
現代ではいろんなことがシステム化・カテゴリ化されていて、風俗嬢は風俗嬢以上になりえないと思うんですよ。もしかしたら、銀座の高級クラブだと、昔の雰囲気が残っていたりもするのかと思うんですが、その辺は私、まったく知らない世界なので……。
知らないことは置いといて、『美しき武士と騎士の寝室』から私がいちばん感動したエピソードを紹介しますね。
17世紀のフランスに、ニノン・ド・ランクロという超有名な娼婦がいました。彼女はルックスもさることながら、頭も良くって自由闊達な精神の持ち主。身分の高い男たちが、先を争ってニノンにお相手願っていました。
ある日、そんな男たちのひとりが大金を出すから愛人になってと頼んだところ、ニノンは「その金額は、愛している男からもらうには多すぎるけど、愛していない男からもらうには少なすぎるわ」と答えたそうです。
まあこれは、多くの女性が共感できると思いますが、目の飛び出るほどの大金を積まれたとき、私はなんと答えるのか……、ちょっと自信が無いです(汗)。
ニノンの周りには、作家や詩人など当時の文化人たちもこぞって集まり、彼らが親しくなるきっかけを、ニノンが作っていたそうです。きっと、豊かな才能の邂逅が、フランスの文化の発展にも寄与したんでしょうね。
彼女は15歳で娼婦デビューし、81歳まで(さすがに数は少ないでしょうけど……)男性の相手をしたんだとか。そして85歳で死ぬ前に、世話になっていた人の男児に「あの子が本を買うために」と遺産を残します。
その男の子というのが、18世紀に超有名になる哲学者、ヴォルテール。ちょっとニノン、カッコよすぎ……。惚れちゃいます。また、「あの子が本を買うために」っていうのがニクイですよね〜。
こんないい話がたくさん紹介されている『美しき武士と騎士の寝室』。暇つぶしにちょうどいいので、通勤の電車内や、古くなったチョコを食べる、などのお供にどうぞ。
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紹介者のプロフィール
【カモちゃん】
小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。
【甘宮あまみ】
漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。


