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フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?
- 【著】小林章
- 高級ブランドのロゴはなぜ高級そうに見えるのか? Aの右側の棒はなぜ太いのか? 欧文フォントにまつわる素朴な疑問に答えてくれるトリビア本。ドイツ在住の欧文フォントの専門家が、欧米の街なかで撮影した写真をもとに、目からウロコのフォントの不思議を語る。フォントについての知識が楽しく身につくような構成だ。
高級品は奥が深い!
こんにちはー、甘宮あまみです。最近、フライパンのテフロン加工がはがれてきました。超高いってわけじゃないですけど、安くないフライパンだったのに……。私は迷っています。これからは、安いフライパンを買って使い捨てるべきか、もっと高いのを買うべきか。
今、心は高いのを買うほうにちょっと傾いていますが、買って早々にはがれたらショック! 高い物にはそれなりの理由があるんでしょうけど、その理由以上にボッてない? と疑ってもいる私。しばらくネットでフライパンを検索して、迷いたいと思います。
さて、今回紹介する本は『フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?』。フォントとは、文字のデザインと言えばいいんでしょうか。たとえば携帯のボタンの文字や雑誌の記事、映画のタイトルなど、それぞれデザインいろいろですよね。
そんな、日常にあふれるフォントの数々を、解説しているのがこの本です。著者は、ドイツのフォント製作会社で働く小林章さん。そう、フォントって売り物なんですよ。今ならメインはパソコン用。印刷でもなんでも、パソコンで作りますもんね。
アルファベットはわりと安いんですが、日本語は漢字がたくさんあるのでけっこうな高さ。私、ちょっとだけ印刷関連の会社で働いていたことがあるんですが、当時はもっと高くて、その会社で使ってたフォントは不正コピー品でしたね……。
携帯や雑誌を見ていて珍しいフォントが使われていたとき、「おっ! 初めて見た」なんて驚きはありますが、どこの会社が売ってて、誰が作って、デザインコンセプトはどうこう、とか意識する人は少ないでしょう。
でもこの本を読むと、サブタイトルにある「ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」という疑問を手始めに、「ほう!」と感心するフォントのあれこれが、小林さんの肩肘張らない文章で語られます。
たとえば、ルイ・ヴィトンのロゴは「Futura(フツラ)」というフォントの中くらいの太さ、Futura Mediumなんですが、同じフォントを選んでパソコンで「LOUIS VUITTON」と打ってもなんか違う……。
なぜなら、ヴィトンのロゴには、Futura Mediumにちょっと工夫が加えられているんですよ。もちろん、ロゴを工夫しないブランドなんてないと思いますが、こういう普段、私たちが意識しない部分を知ることができるのが、この本のいいところです。
ほかにはチョコレートのGODIVAのロゴの変遷とか、その辺に使ってある超一般的なフォント、Helvetica(ヘルベチカ)をロゴに使っているFENDI、なぜ英字新聞のタイトルは読みにくいフォントを使っているのが多いのか? などおもしろい話題が盛りだくさん。
小林さんがフォントに焦点をあてて撮影した世界各地の写真も楽しく、電車通勤の友や暇つぶしにちょうどいいです。そして読後は、日常にあふれる文字の数々が気になり始めます(笑)。
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紹介者のプロフィール
【カモちゃん】
小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。
【甘宮あまみ】
漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。


