会員登録 初めての方はコチラ
ログイン メンバーの方はコチラ

※すでに会員の方、携帯電話からすでにメンバー登録をすませている方はコチラ

心に残る一作
芸人交換日記 〜イエローハーツの物語〜
【著】鈴木おさむ
結成11年目、いまだ鳴かず飛ばずの漫才コンビ「イエローハーツ」。気がつけば30歳。もう後がない。だから何とかして変わりたい。そんなふたりは、「交換日記」を使ってお互いの本音をぶつけ始めた。放送作家、鈴木おさむだから描けた、売れない芸人たちの青春物語。

夢を追っている人に

こんにちはー、甘宮あまみです。先日、とあるビジネスの展示会に行きまして、歩いていたら「これどうぞ」と、資料と粗品のボールペンを渡されそうになりました。私はいらないので断ったのですが、猛プッシュされたのでいただくことに。

そして今日、ちょうど筆記用具が必要なのでその粗品のボールペンを使ったら、しょっぱなからインクが出ない……。ボールペンをくれた会社のイメージが急降下です。でもこれは反面教師。お客さんに、あまりにくだらない物をあげるのは逆効果だと再認識しました(笑)。

と私の愚痴は置いといて、今回紹介するのは小説『芸人交換日記』。著者は売れっ子の放送作家、鈴木おさむさん。お笑いの森三中、大島さんのだんなさんです。主人公はやっぱりというべきかお笑い芸人。いろんな芸人さんを見てきた鈴木さんだからこその小説でしょう。

結成から11年たっても芽が出ないお笑いコンビ「イエローハーツ」の甲本と田中。物語は、彼らふたりの交換日記を中心につむがれます。文中には、本当に「○月○日 田中へ」「○月○日 甲本へ」と日記が交換されるんです。

それを読むだけですが、なぜだか目に浮かぶ、ふたりのやりとりの光景。日記なのでひとり語りがほとんどで、それはセリフの連続が多い、今は懐かしい(笑)携帯小説ぽくもあります。

携帯小説は、読者の日常に起きるような事柄をストーリーの中心に置いたり、読者が共感しやすい、いわゆる等身大の主人公の物語。よってセリフの連続でも、共感指数が大きいので話が理解できるのが特徴だったと思います。

では『芸人交換日記』は、日記の連続なのになぜ楽しく読めるか。それは多分、私たちがテレビなどで芸人さんの動きを見慣れているからでしょう。日記と、頭にある芸人さんの表情や動きがミックスされて、目の前に売れないコンビの悲喜こもごもが映し出されます。

ツッコミ担当の甲本は強引な性格で、この日記を始めた張本人。甲本という名前とイエローハーツというコンビ名で、ニヤリと微笑む人も少なくないと思いますが、私は彼を思い浮かべるとき、江頭2:50さんと、元ネタの甲本さんのミックスをイメージして話を読みました。

ボケ担当の田中は、心の中には燃えるものを持っているんですが、ちょっと引っ込み思案な感じで、私はオードリーの若林さんをイメージ。私の脳内では、そんなふたりが迷いながらも夢を追いかけるコミカルなストーリーが繰り広げられました。

売れない芸人コンビとして11年目、交換日記を通じて見出した大ブレイクへのチャンス。ふたりの夢は、交換日記の最後ははたして?? 1日で一気に読める内容。お笑い好き、そして夢を追いかけているみなさんにオススメです! 気が向いたらどーぞー。

■ この記事の感想を下のボタンを押して送ってください。
    (8)
    (15)
    (10)
■ とりあげてもらいたい作品がありましたらこちらから送って下さい
(作品名を入力して下さい) (ニックネームを入力して下さい) (メールアドレスを入力して下さい)
※採用された方にはもれなくプレゼントを進呈致します!!

紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。