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新・人間コク宝
- 【著者】吉田豪
- 見た目も人生も濃い男性芸能人ばかりのインタビュー集。著者は、取材対象を徹底して下調べする姿勢から、プロインタビュアーと呼ばれる吉田豪だ。彼が持つ最大限の情報量で、濃い芸能人のさらに濃い部分を浮き上がらせる。テレビやニュースからは見えてこない、あの人の驚きの事実が明らかに?
★会話の勉強になるかも
あけましておめでとうございます、甘宮あまみです。お正月、久しぶりに家でテレビを見ていたら、分かりやすいニュース解説でおなじみの池上彰さんが、小学生にインタビューのテクニックを教える番組がありました。
それによると、というかすでにうる覚えなんですが、インタビュー相手との会話をスムーズにするには「それで?」「どうして?」という質問が大事。これはすごくうなづけます。客商売のみなさんも、そのくらい知ってるよ、と思っているのでは。
私がほかによく使う合いの手は、「ホントですか〜?」「すごいですね!」「え〜、初めて知った〜」「もっと詳しく教えてください!」「興味ある〜」など。こういうのを相手のしゃべりに返すと、勝手といってはなんですが、相手がさらにしゃべってくれて会話が弾みます。
でも、合いの手を入れる前に必要なのは会話の取っ掛かりですよね。池上さんの番組では、取材対象についてネットで検索すれば質問が浮かんでくるので、そこから3つくらいに絞ってあとは合いの手を入れて会話を展開させていく、という方法でした。
しかしながら、お客さんのことは事前に調べられないですよね……。そんなとき私が使う取っ掛かりは、やっぱルックスから。お客さんの服や持ち物をほめることからスタートして、徐々に会話を転がします。
何もほめる部分がなく仏頂面なんてしてる人(というかそんな面してなんで風俗に来る?)には、「お客さん、渋いですねー、なんの映画で見たか忘れたけど、俳優さんにいますよね、名脇役みたいな人で……。似てるとか言われませんか?」とか話しかけます。
これで相手の表情がほころべば、話題のニュースについてなど、適当な話をふればOK。あと、天気の話もわりと使えます。相手のコートを見て「寒いから完全防備ですね。さわっていいですか?」でさわって「うわー、あったかそう」とか。
薄着の人には「寒いのに元気ですね〜。風邪とかひかないタイプですか、もしかして?」「あ、でもヒートテック着てる! 私まだこれ持ってないんですけど、あったかいですか?」とかなんとか……。
思い出すままに書いてみると、我ながらなんて適当な。でも、ホントの私はそんなんじゃありませんよ。むしろ、コミュニケーション嫌いです。風俗のときは嬢というキャラを演じられるので、言葉が出てくるんですね。
さて、ここでやっと今回紹介の『新・人間コク宝』。著者の吉田豪さんはプロインタビュアーで、この本は梅宮辰夫さん、木村一八さん、長門裕之さんなど、アクの強い芸能人たちのインタビュー集です。
吉田さんはタレント本の収集家でもあり、インタビューの際は私と違って下調べが半端ないです。インタビューを読んでいると、取材対象が忘れてるような思い出をツッコミに使って、相手が「よく調べたね!」と驚くとともに嬉しがる、みたいな部分が多々。
これ、内容がおもしろいのはもちろん、読めば会話の勉強になるかも。ちなみに私がイチバン興味深かったのは、ラッパーのK DUB SHINEさん。海老蔵がお風呂で暴れてた話とか。あとは漫画家の蛭子さんです。
ホントにアクが強い人のインタビューばかりなので、買う前は本屋さんで立ち読みしてどーぞ。
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紹介者のプロフィール
【カモちゃん】
小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。
【甘宮あまみ】
漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。


