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心に残る一作
蝶獣戯譚(ちょうじゅうぎたん)
【著者】ながてゆか
舞台は江戸時代初期の吉原。戦国時代に活躍した忍者の多くは、平和な世の中では自分の能力を活かす場所を失い、盗賊となって平和を乱す者もいた。主人公は、吉原で花魁を務める於蝶(おちょう)。しかし彼女の正体は、悪の道に堕ちた忍者を始末する忍者“狩人(かりゅうど)”だった。

★明日は我が身かもです

こんにちはー、甘宮あまみです。最近は、子供がかわいそうな目にあったり、年よりが無視されてたりと、嫌なニュースが多いですね。と言っても、私も親とはかな〜り疎遠になってますが……。

もう一方、子供がかわいそうなことになった件では、嬢をしていたお母さんの存在がクローズアップされました。ニュースは、こういう報道というか、ゴシップが本当に好きだなー、とため息がでました。

まあ衝撃的にしたほうが、視聴者の興味を引くから、という理由があるんでしょうね。風俗嬢は悪みたいに扱うニュースですが、フィクション、特に漫画や小説は悪に描くことは少ないと思います。

今回紹介する『蝶獣戯譚』の主人公は、江戸時代の吉原の花魁、於蝶。しかし彼女の本当の仕事は、平和を乱す盗賊などを秘密裏に始末する忍者“狩人”なのです。作品の雰囲気としては、『必殺仕置人』+『カムイ伝』ちょっと『あずみ』風味ってとこでしょうか。

吉原の花魁が、夜の闇の中で悪を討つ……。ダークヒロイン的な描き方がされています。吉原漫画の代表格『さくらん』の主人公も、もちろん忍者ではないですが、ダークヒロイン的ですよね。

ほかには、まあ男性が多く読む漫画に載るから仕方ないんですが、明るくエロい花魁や嬢、あとはお涙ちょうだい系漫画が多いと思います。これは読者受けを狙ってのものだと思うんですが、私にはもうひとつ理由があると思うんですよ!

それは、風俗物をやれば、取材と称してソープに行けるから……。でも、なんと『蝶獣戯譚』の著者、ながてゆかさんは女性。なので、うがった見方はしないですみました。内容は、前述しましたが『必殺仕置人』的で分かりやすいエンタメ時代劇です。

事件が起きて、ナゾを解きつつ戦って、最後はなんとなく感動で終わらせるタイプ。気になったところが、事件の際に商人とかが悪の手にかかって簡単に殺されるんですが、最後は悪もちょっと改心して感動的に終わっちゃう部分です。

話を進めるために必要とはいえ、適当に殺された商人たちがかわいそうだなー、となんだか最近はそんなところが気になる私。でもまあ、嬢漫画ということで親近感も沸き、手に取ったしだいです。

風俗関連の漫画ってけっこう読んでるんですが、無いのが本当の風俗の現場を描いたリアル物。なぜ無いかというと、やっぱり読者に受けないからでしょうか。私が読者だったら、ぜひ読みたいと思うんですけどね。

どなたか、漫画じゃなくていいのでぜひ書いてみてください。目指せ印税生活。ちなみに『蝶獣戯譚』、連載雑誌の休刊により、かなり強引に終わるようです……。著者のながてさん、かわいそう……。しかし、同情もしてられないです!

私たちも、出勤したらいきなり店が閉まってた……。みたいなことがあっておかしくないですから。なので、大事な私物を店に置きっぱなしにするのはやめよう、ということで話を締めます。では!

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。