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心に残る一作
(500)日のサマー
【主演】ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
主人公のトムは、女性との運命的な出会いを信じるサラリーマン。建築家を夢見ながらも、まったく関係のない会社で働いている。そんな彼の前に現れたのが新入女性社員のサマー。会社の飲み会や音楽の話で二人は盛り上がり、トムは彼女に運命の恋を感じる。しかし、サマーは恋や愛を信じない女性だった。

★運命の恋はあるのか?

こんにちはー、甘宮あまみです。最近、ゲリラ豪雨がスゴいですね。なかでも東京のゲリラ豪雨って、都市化によって温まった空気が東京湾からの風で東京北部に流されて、強烈な雨雲を形成。それがバケツをひっくり返したような雨を降らすそうです。

いわば、人工的に亜熱帯のスコールをつくっているようなもの。これを知ってから、ちょっとエアコンを使うのに罪の意識を感じるようになりました。私がエアコンで温めた空気が、別の人に被害をもたらして運命を狂わすかと思うと……。

なんて暗いトーンで始まりましたが、実は今回紹介する映画『(500)日のサマー』のテーマでもある「運命」に強引にこじつけたんです(笑)。みなさんは、運命の出会いを信じますか?

この映画の主人公、トムは見た目かなりの優男で押しが弱そう。色恋かければドンドンお金が引っ張れそうです。彼は、運命の恋人との出会いを信じる甘ちゃん。そんな彼の前に、ちょっとふうがわりな女の子、サマーが現れます。

トムは彼女に一目ぼれし、サマーもまんざらじゃない様子。でも、サマーは特定の恋人をつくらない女の子だったのです。それでもサマーとつきあい始めるトム。二人は彼氏彼女の関係じゃないし、セックスはするけど多分セフレじゃない。

トムはどんどんサマーにハマっていきますが、ハマればハマるほど見ているほうは不安が高まっていきます。なぜってサマーは恋や愛を信じないから……。みなさんは、運命的な出会いにあこがれますか? それとも、今は風俗嬢だからそんなものクソ食らえ。

勝手にハマってお金使ってくれるのはいいんだけど、告白とかするのは勘弁してよー、って感じゃないでしょうか。この映画、見ていてだんだんサマーに肩入れしていく自分がいるのが笑えました。

でも、そんな私の肩入れもすかされます……。やっぱり、運命の恋ってあるのかしら。さてさて、トムとサマーの行く末はいかに?

この映画、サマーに恋するトムの500日間が、時間軸をバラバラに編集されていて面白いつくり。また、監督がミュージックビデオ制作の経験が豊富で、BGMなどなにかとおしゃれです。

風俗嬢をしてて彼氏がいる子っているけど、もしかしてこの映画を彼氏と見たら、感想が食い違って関係を悪くするかも。関係悪化を乗り越えてこそ運命の恋人だと思いますが、二人で見るのが不安な子は一人でどうぞ。

そして、今は恋なんてクソくらえなみなさんは、普通に一人で。私も一人で見ました(笑)。でも本当なら、恋人と見て感想の食い違いも楽しみたい、複雑な現状の嬢なのでした。

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。