心に残る一作
- ファッションが教えてくれること
- 【主演】アナ・ウィンター
- アメリカのファッション誌「VOGUE」の編集長、アナ・ウィンターの仕事を追ったドキュメンタリー。彼女は、ファッション業界を描いた映画『プラダを着た悪魔』で、主人公に厳しく当たるファッション誌の編集長のモデルと言われている。どちらの作品もハッピーエンド。見比べるのも楽しいはず。
自分を信じて進む!でも、バーゲンが終わった頃にお店をチラッとのぞいたら、値段がバーゲン時からさらに半額になってるじゃないですか……。「うわ〜、そこまで安くなったら多少デザインが気に入らなくてもオッケー」と即買い。やっと温かい冬を手に入れました! さて、今回紹介する『ファッションが教えてくれること』は、日本版も発行されているアメリカのファッション誌「VOGUE」の編集長、アナ・ウィンターの仕事っぷりを見られるドキュメンタリーです。 「VOGUE」は、アメリカ人女性の10人にひとり、1300万人が読んでいるファッション誌らしいんですが、中でも最も売れるのがアメリカの年度始まりの9月号。その準備はなんと発売の5ヶ月も前からスタートします。 『ファッションが教えてくれること』では、1年で最も重要な号を作るアナと「VOGUE」編集部、その周辺がスクリーンに映し出されます。たしかに『プラダを着た悪魔』の編集長のモデルを言われるだけあって、アナは恐くて妥協しない女性! 『プラダを着た悪魔』の編集長は、恐いけど正直、映画として脚色されていて、その恐さはコメディシーンの前ふりにもなっているので楽しく見られるんですが、『ファッションが教えてくれること』はドキュメンタリーなのでリアルに恐い……。 アナは、編集者が自信を持って作ったページやアイデアにダメ出ししまくり。カメラマンやファッションモデル、その他もろもろ大金をかけて作ったページも、自らの価値観に合わなければ容赦なく却下! そして、ドキュメンタリーなもんだからその結果に落ち込んだり困ったりする部下の様子もカメラは映すわけですよ。もう、やっぱ私も使われる側の人間なわけなので、そっちに感情移入しちゃって、かわいそうで仕方なかったです。 「こんな上司の下にいたくね〜」みたいな。中でも、やることなすこと却下されまくるのが、アナと一緒に長年仕事をしている元ファッションモデルで編集者のグレイス。彼女は本当にかわいそうです。 グレイスはこのドキュメンタリーを撮るカメラへのサービスも満点で、自分が作るページのアイデアや込められた意味などを自信たっぷりに、ステキな笑顔で語るんだけど、アナのチェックで却下されてガックリ……。 このパターンが何度も続いて、いいかげん「グレイス、辞めちゃうんじゃないの……」とまで思っちゃいます。でも、グレイスは自分を信じて、1年で最も重要な9月号を作るために、次なるアイデアをひねり出していきます。 そんなグレイスをよそに、アナの興味は9月号の表紙を飾る女優のシエナ・ミラーと、彼女を撮る有名カメラマンへ。1年で最も重要な号の表紙撮影は、ローマの街で大勢のスタッフを使って敢行されました。 そのとき、グレイスはスタジオで別の撮影の指示。彼女お得意のアイデア勝負で、楽しい演出がこもったページを制作します。はたして、最後に勝ったのはアナかグレイスか? いや、勝った負けたじゃないんです。アナもグレイスも自分を信じて進み、評価され、また新しいものを生み出してく姿がキレイ。最後はニッコリできるステキなドキュメンタリーでした。 |




