心に残る一作
- 母なる証明
- 【主演】ウォンビン 【監督】ポン・ジュノ
- 韓国の人気俳優、ウォンビンが5年ぶりに映画に出演。彼が演じる主人公のトジュンは知的障害を持っていて、優しい母のもとでつつましい生活をおくっている。しかし、近所で起きた女子高生殺人事件の容疑者として逮捕されるトジュン。彼が犯人ではないと信じる母親は、独自に事件を調べ始める。
母になるなら必見!ちなみに、上映前に予告が流れた『アリス・イン・ワンダーランド』も3D表現が盛りだくさんで、すっかり見たくなりました。ソープで有名な川崎には、まだ日本に4館しかないスゴい映画館、IMAXがあるので、川崎のみなさんはぜひIMAXに行くのをオススメします! さて、今回紹介するのは、私の2009年ベスト映画『母なる証明』です。これは韓国の映画で、日本で「韓流四天王」と呼ばれているうちのひとり、ウォンビンが主演。軍隊に入らなければならない韓国の義務を果たし、芸能界に復帰した彼の5年ぶりの映画です。 ストーリーは、ウォンビン演じる知的障害者のトジュンが女子高生の殺人容疑で逮捕されてしまうのですが、お母さんがトジュンの無実を証明するために数々のナゾを追うミステリー。何があっても子供を救おうとする、母親の強さが描かれます。 えーと、ちなみにですが、私はウォンビンのファンでも韓流ファンでもありません。『母なる証明』をベスト映画に選んだのは、ストーリーの面白さです。トジュンは知的障害があって物忘れがひどいんですが、いろんなきっかけで昔のことを思い出します。 そのほかに、トジュンのお母さんは針治療が得意とか、トジュンの友達のひとりは推理力が高い、殺された女子高生にはいろいろ事情があったとか、登場人物それぞれに特徴があって、それらが巧みにストーリーに関わってくるんですよ。 だからスクリーンで繰り広げられる状況を見ていると、「うわ! この部分があのひとの特徴とつながってるんだ」みたいな発見が数々あります。この積み重ねで事件が解き明かされていくのが気持ちいいんです。 その上、事件解決後も見る人によっていろんな解釈ができるのもにくい……。誰かと一緒に見たり、まわりに『母なる証明』を見た人がいたら、ぜひストーリーで気になった部分の感想を語り合ってください。もしかしたら、また違う発見ができるかもしれません。 トジュンが知的障害者や母子家庭ということ、警察のずさんな捜査、韓国の社会問題などが前面に出ているのでトーンは暗めの映画ですが、コメディ要素も多く含んでいるので、いろんな場面でかなり笑えます。 そして、最も強く描かれているのが母親の子供への愛。何があっても子供を守る、子供を救う、子供のためならスゴい行動力を発揮する……。私はまだ母親になったことがないので分かりませんが、「うーん、これが母親なのかな」と考えさせられました。 あとですね、この作品の監督、ポン・ジュノのほかの映画『殺人の追憶』『ほえる犬は噛まない』も見てみたんですが、どちらも登場人物の特徴がストーリー進行に巧みに関わるつくりで、やはり面白かったです! すっかりなってしまいました、ポン・ジュノのファンに(笑)。怪獣パニック映画『グエムル』も彼の監督作なんですが、これは私、劇場で見てました。まだポン・ジュノ作品を未見のみなさんは、DVDを安く借りられる『殺人の追憶』から見るのがいいと思います! |




