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心に残る一作
私は若者が嫌いだ!
香山リカ/KKベストセラーズ
新型うつ病、KY、ゆとり世代、シュガーといったキーワードが気になる人は読んでみては? テレビ番組のコメンテーターなどをつとめ「若者の味方」というイメージがある女性精神科医、香山リカが精神科医としての経験や多彩なデータなどで現代のダメな若者を分析する。そんな若者に対して大人は何かができるか、を考える一冊でもある。
こんにちはー、甘宮あまみです。みなさんは自分を若者と思ってますか? 私はまだまだ自分を若いと思ってます! なので今回紹介する『私は若者が嫌いだ!』は、まずはタイトルに釣られて買いました。近ごろ、こういう釣りっぽいタイトルの本が多い!

なので手に取るのが恥ずかしいんですが、著者が香山リカさんだったというのがポイントです。私、小さい頃に雑誌か何かで香山さんのコラムを読んでたんですよ。香山さん、私が初めてふれた精神科医です。ということで買いました。

香山さんって、漫画やゲームが好きで若者がとっつきやすい感じなんですが、この本ではダメな若者を切りまくっています。といっても、精神科医のおばさんが嫌な若者への文句を言ってるだけの本じゃなく、ダメな若者をつくった大人たちについても言及。

また、精神科医や大学教授として多くの若者に関わり、そこから見えてきた体験談も盛りだくさんです。読んでて「えー!そんな人いるの?」って驚かされる若者や、私自身も「やばい……。反省しなきゃ」ということも……。

女の子が気になる話題としてはは、うつ病あたりどうでしょう。何やら「新型うつ病」というのがあるらしいですよ! これまでは、仕事熱心で秩序を重んじ几帳面な人がなりやすかったうつ病ですが、近ごろ若者に増えている新型うつ病は違うみたい。

新型うつ病は、自己愛が強く社会のルールをストレスに感じて仕事熱心でない人がかかる傾向があるそうです。原因についてもいろいろ書いてあるんですが、私が印象に残ったのは「傷つきやすい、嫌われたくない」という気持ちからくるもの。

最近の若者は特に、人間関係を「好き」か「嫌い」かでとらえる傾向があるそうです。たとえば、友達にメールしたのに返信が遅い「ああもう嫌われた!」とか。こういう好きか嫌いかでしか判断できない人が、他人や社会との関係に悩んでうつ病に……。

人間関係でいえば「KY」も重要なキーワード。最近の「空気を読めない人は最悪」という傾向は、友達づきあいの中でさえも若者の心を疲れさせてるようですよ! 実際、学校生活では昨日まで仲良くしてたのに、次の日からイジメの対象!とかありますよね。

だから最近の若い人は、嫌われないように相手の表情やメールから必死に相手の気持ちとかを読もうとするから、気疲れしちゃうんですって……。正直、かわいそうと思いましたよ。私はそういうのが嫌で道を外れちゃいましたから……あはは。

あとどうでもいいけど、女優の奥菜恵さんと離婚したIT社長とかの世代への批判めいたこととかあって笑えました。ヨン様や安室ちゃんは日本やアジアの災害とかにスゴい寄付してるのに、あのIT社長どもは何をやっとるんだ!みたいな(笑)。

精神科医が書いた本を一冊まともに読んだのって初めてだったので、新鮮でした。興味を持った方は手に取ってみてくださいね。タイトルは気持ちの裏返し。現代の、そして将来の若者への香山さんの愛を感じる一冊です。

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。