心に残る一作
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キャッチャー・イン・ザ・オクタゴン
- 須藤元気/幻冬舎
- 元プロ格闘家、須藤元気の初小説。23歳の主人公ケンタは、アメリカで開催される総合格闘技EGFCに日本人として初出場する。試合の描写や試合前の心の動き、減量の過程など、元格闘家ならではの表現が多数。また、ケンタの高校時代の話や友達とのやりとりにギャグがちりばめられ、格闘に興味のない読者も飽きさせない。
人生苦もありゃ楽もありさて、今回紹介する『キャッチャー・イン・ザ・オクタゴン』の作者は、元格闘家の須藤元気さん。タイトルの「オクタゴン」は八角形って意味で、アメリカの総合格闘技団体UFCが使ってる八角形のリングのことです。小説内の架空の団体EGFCのリングでもあります。 ストーリーは、23歳の主人公ケンタが、EGFCのオクタゴンを目指してがんばる青春小説。さすが元格闘家!っていう描写が多いんですが、ギャグも多い、そしてためになる人生訓的な言葉もときどき出てきて、読んでて楽しかったです。 須藤元気さんって、テレビのバラエティ番組などに出演してるとこを何回か見たことあるんですが、話してることがスピリチュアル的でけっこうアブナいんですよ(笑)。だから「アッチ系の人なのかな〜」と思ってたんですが、やっぱり好き。 ドッチ系の人か判明するまでは、好きでいようと思います。そう、私は彼がけっがこう好きなのです。きっかけは窪塚洋介さん主演の映画『凶気の桜』に出てる須藤さんを見てから。その後なんとなく彼をチェックするようになって、ゆる〜いファンになりました。 知ってますか? 須藤さんって、かなり前に渋谷であった通り魔事件で、わき腹をナイフでちょっとだけ切られたんですよ。そのとき私は「普段から鍛えてる須藤元気でも攻撃をかわせないんだ……」と、妙な方向から通り魔の怖さを実感しました。 と話が横道にそれましたが、小説はおもしろいです。全190ページくらいだから読むのに1日かからないし。前述した人生訓的な話がいい感じ。風俗にたとえると、オッサンの接客はキツイけどその分、短時間で高収入。みたいな考え方です。 水戸黄門でいうと、人生楽ありゃ苦もあるさ。小説の中では、主人公ケンタの恋人が言う「片面だけしかないコインは存在しないわ」って言葉が印象的なんだけど、それを読んで振り返ると、この小説内にはポジティブな面に目を向けていこう!って考え方がいっぱい。 気軽に読めるし、読めばきっと気持ちが前向きになりますよ! でも、小説のクライマックス、ケンタが出場したEGFCの試合の描写では、格闘技の専門用語が説明無しでいくつか出てきて理解しにくいとこもあったけど……。 まあ、そんな理解不能なとこよりもこの小説がおもしろかったとこに目を向けようっと(笑)。興味がある方は、読んでみてください! 最後は須藤さんの座右の銘で締めます。私たちはひとつだー! We are all one! |




