心に残る一作
-
臨死!!江古田ちゃん
- 瀧波ユカリ/講談社
- 家では全裸が基本スタイルの派遣OL、江古田(えこだ)ちゃんの日常を楽しめる四コマ漫画。ひねくれた女性目線で、周囲の人物や出来事に入れるツッコミや、皮肉たっぷりのコメント、江古田ちゃんの自虐ネタなど、笑えるポイントが盛りだくさん。男性漫画誌での連載ながら、多くの女性の支持を集めている。
私だけじゃないって安心隣で聞いていた結果、その子はほぼ採用。そしてお給料は、遅番で時給1,100円です。1日10時間働くとして11,000円。知り合いがやっている出会い系のサクラのバイトが時給1,500円。1日10時間働くとして15,000円です。 もらえるお金「だけ」で見ると、風俗の稼ぎはズバ抜けていることを、再認識しました。 渋谷や池袋、新宿でご飯やお茶をしていると、今回のような面接や、ねずみ講に勧誘されてる人、路上スカウトの密談などによく出くわします。私はこういうのに聞き耳をたてて、ひとりでツッコミ入れたりするのが好きなんです。 特にねずみ講の誘いは、ファッションや化粧品、セミナーなどバラエティに富んでいておもしろい! 印象的なものは、勧誘する人とされる人の状況をブログにUPすると、見た人からコメントがついたりしてウケも上々です。 きっとみなさん、日常の中でまわりに数多くのツッコミをしながら生きてるから、共感してくれるんでしょうね。なので、そういうネタを四コマ漫画にしたらいいかも!と思ったんですが、どうもイマイチなんですよね〜。 それにひきかえ、今回紹介の四コマ漫画『臨死!!江古田ちゃん』のセンスの良さと来たら……、神です! 江古田ちゃんは、アパートでは全裸。実年齢より上に見られる良く言えばクールビューティなルックスの持ち主です。そして、昼職のほかに、貧乏だからとホステスやヌードモデル、フィリピンパブにトップレスショーパブなど、多くの副業を経験。 とまあ変な人なんです。でも読んでると、江古田ちゃんがまわりに入れるツッコミや皮肉は笑えるし共感できます……。なぜかというと、江古田ちゃんはひねくれた性格で変態的なんだけど、乙女ゴコロを失ってないからでしょう。 ブサイクな男にも優しく、聞き上手で、下ネタにも寛容、放っておかれても怒らない、その魅力で男のハートをがっちりつかむ可愛い女の子を「猛禽」(もうきん:ワシやタカなどの強い鳥)と呼んでひがんでる江古田ちゃんですが、実はわりと乙女。 作品中の多くがオンナの本音をあけすけにさらすネタなんですが、ときどきひどく乙女チックでドキッ(はーと)。本命の彼女がいるマーくんを愛し、飲みにいってはその場にいた男と寝ちゃったり、歯医者さんが治療の一環で優しく唇にタッチするのに萌えてみたり……。 総合的に見れば変な江古田ちゃんですが、少しずつ私たちとつながっていて、オンナの意見の代弁者という感じです。江古田ちゃんを読めば、「はー、私だけじゃないんだ! よかったー」と安心できます。 江古田ちゃんに共感できない女の子は……、もしかして猛禽? |




