心に残る一作
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3月30日
- 千原ジュニア/講談社
- お笑い芸人「千原兄弟」の弟、千原ジュニアが自らの半生をつづった小説。タイトルの3月30日は彼の誕生日であるとともに、急性肝炎、交通事故で2度も死のふちをさまよった日だ。物語は前作『14歳』の続き、引きこもり生活から抜け出し、兄の誘いでお笑い芸人の養成所に入った時期からスタート。死の危機が、彼にもたらしたものとは?
痛い思いは必要か?私は、ふたりの結末を見ずに改札に入ってしまったんですが、電車に乗って少し考えました。あの女の子、我慢を身につけなきゃ「これから絶対に痛い目を見るだろうな〜」と。……いえ、ホントは「一回どん底落ちろ!」と思いました。 私も、そして多くの人が経験していると思いますが、自分が行動した結果うまくいかないと、反省して次の行動に生かせる何かを得られます。しかも、調子に乗った結果で痛い思いをすると、もっと学習効果が大きいです。彼女に、いい学びがありますように! さて、今回紹介するのはお笑い芸人、千原ジュニアさんの自伝小説です。 前作『14歳』では、お笑い芸人という他人を笑わせる職業ながら、超暗い引きこもり生活をしていた中学時代を告白。私にも、原因の分からない苛立ちを抱えていた中学時代があったため、とても共感できました。 そして今作では、引きこもりを抜け出して入ったお笑いの世界での友達や先輩との出会い、恋愛、大阪での成功と東京での挫折、病気、交通事故で2度も生死をさまよったことなど、15歳から27歳までの彼が語られます。 ジュニアさんって、14歳でお笑いの世界に入って、早々と大阪で成功しちゃったもんだから、まわりのヤッカミとかスゴかったみたいです。あと、成功の大半は自分の実力なわけだから、それに対する自信も大きかったんでしょう。 風俗で言えば、18歳でデビューした子にナンバーワンを奪われたようなもんです。そして18歳の子も、自分の若さにもちろん自信あるし、みたいな。 この小説には、ジュニアさんがこれまで出会った友達、先輩、女の子、大阪で暮らす人たちとかの、読んでて心あたたまる話が詰まっています。なので、引きこもりからの成功物語と、芸能界や大阪に住むいい人の話で終わってもきっとおもしろかったと思います。 でも、ジュニアさんの人生には2度の死のピンチがあったのです。特に交通事故を乗り越えて、エンディングに至るまでの過程は、読んでて泣けちゃいました。あと、ジュニアさんのおばあちゃんがスゴくいい人で、そのあたりのエピソードにも注目! 飾らない、読みやすい文章なので、興味を持ったみなさんはぜひチェックしてみてください! また、彼が主演の映画『ポルノスター』も、私は好きです。 |




