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心に残る一作
30代はまだキレイ
内田春菊/ジャイブ
東京電力のマスコットキャラ「でんこちゃん」や、2度もテレビドラマ化された人気漫画『南くんの恋人』の作者として知られる内田春菊。このほかにも小説『ファザーファッカー』がベストセラー、女優や歌手としても活躍。そんな才能豊かな彼女が描く30代女性の恋や仕事や考え方が、オールカラー漫画とエッセイで楽しめる。
こんにちはー、甘宮あまみです。みなさんは内田春菊さんを知ってますか? 女性漫画家で、Hなことを普通に描く走りみたいな人で、歌手や女優といった芸能活動でも才能を発揮しちゃたスゴイ人です。

その上、初めて書いた小説『ファザーファッカー』が売れまくって、日本文学の最高賞とされる「直木賞」「芥川賞」の候補になったほど。……とか言いながら、私は内田さんの作品を買ってちゃんと読んだのはこれが初めて。

なぜかというと、気づいたときには内田さんの作品ってたくさんあって、「どれから手をつければいいのやら〜」と買わずに来たのです。でも、この『30代はまだキレイ』。タイトルに引かれて買いました。女性なら、かなり気になるタイトルじゃないでしょうか。

で、読んでみて興味深かったのは、本編よりも“あとがきまんが”です。もちろん本編の漫画もエッセイもおもしろいんですが、私の印象としては“あとがき”のほうがスゴかった……。

ここからちょっと“あとがき”の内容にふれるので、「内田春菊さんってこんな人なんだ〜」って興味を持った方は、ぜひ『30代はまだキレイ』の本編も読んでみてください。

まずビックリしたのが、小説『ファザーファッカー』が養父に実際に受けた性的虐待の話で、その虐待に実のお母さんも加担していたってこと。

あとはお母さんけっこうひどい人で、ほんとうは内田さんを堕ろそうと思ってたとか、資格をたくさん取るのはいいけど仕事はすぐ辞めるとか、内田さんが漫画家として売れると、お金を要求された話とか……。読んでるとまあお母さんが憎くなってしまいました。

そして内田さんは内田さんで、15歳、17歳、19歳、21歳、25歳に中絶を経験。30代になるころに子供がほしいな〜、と思ったときの彼氏が子供つくる気がなかったので、別の男とくっついてシングルマザーで子供をつくっちゃった。

なんてことがサラッて描いてあるんですよ。いかにも“あとがきまんが”な軽いタッチで。ちなみに今の内田さんの優先順位は一番が4人のお子さん、二番目がお仕事、三番目が男、だそうです。

そんな内田さんの経験や考え方を元に描かれた『30代はまだキレイ』。私はまだ30代じゃないけど、読んでると「あ〜、分かる!」って共感できる漫画やエッセイが収録されていますよ!

内田さんは、自分の経験をネタに漫画家として大成功。きっとこれからも世の女性、そして男性に注目される作品を送り出してくれることでしょう。

やはり経験は使わなきゃ損かもしれませんね! 私たち風俗で働く者としては、プライベートで男を落とすのに、風俗で鍛えた“色恋”を生かしてみるといいかもしれません(笑)。かといって、男をお客さん扱いする気にはなれませんけど。

彼を引きつける、黙らせる、唸らせる……? 切り札的なテクとして、風俗での経験を生かすなんてどうでしょう。『30代はまだキレイ』を読んで、そんなことを思いました。

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。