心に残る一作
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人斬り龍馬
- 石川雅之/リイド社
- 解説:2007年10月よりアニメがスタートする人気漫画『もやしもん』著者、石川雅之の短編集。江戸時代から明治に移る混乱の日本を舞台に、坂本龍馬や新選組、明治新政府と旧勢力の戦いを描いた『人斬り龍馬』『二本松少年隊』『とどかぬ刃』のほか、歴史ファンタジー『神の棲む山』の全4作を収録している。幕末好きは一見の価値アリ。
サムライの心でGO!特に好きな設定は日本の歴史のサムライの世界。サムライが、家族や領地の幸せのために戦ったり、忠誠を守るべく負けそうな戦いにも旅立つ。そんなドラマチックな場面に萌えちゃうんですね。もっと言えば、コスチュームにも萌えるんです。 たとえば、お父さんが戦いに負け、まだ子供なのに家や領地を継ぐことになった少年。彼が着るヨロイは、周りのサムライたちとちょっと違うんです。周りは、実用性が高いヨロイなんだけど、少年のは華美な装飾が施された時代遅れのヨロイ。 急に家を継ぐことになったからまだ新しいヨロイを作ってなくて、少年は家に伝わる、亡くなったお父さんも着たことがあるヨロイで出陣するんです。小さい体と柔肌を華美で包み、家や領地、そこで暮らす人たちの思いを背負って戦う……。う〜ん萌えます! 分かりやすくたとえるなら、レース使いのレギンスや微妙にエロい装飾のオーバーニーソックスを履く女の子たちを、白いタイツのお嬢様が率いている、みたいな? う〜、分かりやすくないかな?? 萌えって言葉の使いどころは、人によってそれぞれなので、うまく言葉で説明するのは難しいです……。 ほかには、貧乏な下級武士が、殿様のためにボロいヨロイやありあわせの装備で駆けつける、といった設定にも萌える。コスチュームに萌えるというか、それを着る人の魂や宿命を体現した外見に萌えるんですね。 だから、私たちがお金を稼ぐため、仕事のためにするメイクとか、着る服、客の前で演じるキャラ、とかにも萌え萌えです。それらの中に、物語の中心になれる個性があれば、もう胸がキュンと鳴ります。 みなさん、私たちはサムライなんです。脈々とつながってきた家のご先祖様や、彼らが守ってきた領地やそこで暮らす人たち、またたくさんの恩を受けた殿様とは全然関係ありませんが、私たちは、自分の目標に忠誠を誓ったサムライなんだと思います。 ちょっと私、今回は暴走気味ですね。ときどき風俗なんて、嫌になることもあります。またゴールが見えなくて、不安になることもあります。しかし、そこで止まってしまえば目標を叶えることは難しい。自分への忠誠心を守るべく、戦いに挑みましょう! さて、今回紹介する『人斬り龍馬』についてほとんどふれてません……。この短編集の中で私が特に好きなのは『二本松少年隊』。大軍で押し寄せる新政府軍に、12歳〜17歳の少年兵が立ち向かう、昔の日本で本当にあった戦いをもとにしたお話です。 萌える前に涙ぐんでしまうお話ですが、サムライの心に胸が震えます。明治時代初期の歴史についての知識を持っていたほうが話をよく理解できますが、興味を持ってくれた方は、ぜひ読んでください! |




