心に残る一作
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子宮会議
- 洞口依子/小学館
- 解説:女優・洞口依子(どうぐち よりこ)がつづる、自らの子宮癌ドキュメント。中学3年だった1980年、篠山紀信撮影の雑誌の表紙で話題を集め、グラビアアイドルから女優となった洞口依子。映画では伊丹十三、黒沢清作品に多く出演し、ドラマではフジテレビ『愛という名のもとに』がヒット。近年は文筆活動にも積極的。
女の子、至急必読の体験談そんな私の周りを、朝のラッシュの人は急いで行き交ってます。私にとってはスタスタ歩く周りがジャマ! さらには、おばあちゃんやベビーカーのお母さんに気をつかえず、私って余裕がなくなると途端に器が狭くなる……という事実を確認しました。 最近はいろんな経験を積んで、人間的に成長していると思ってたのに、私もまだまだ、てとこです。さて、今回紹介する『子宮会議』は、女の子必読!と言ってもオーバーじゃありません。なんと言っても、子宮癌手術のドキュメント。実際の経験談なんですもん。 著者は女優の洞口依子さん。内容は「発病」「生い立ち」「私は子宮のない女」の3章構成で、子宮癌になる前の体調変化、診断されたときの様子、家族とのこと、子宮や卵巣が無くなるのがどういうことか、術後のリハビリ、女優への復帰の話などを読むことができます。 この本では、いろんなポイントで泣けました。なんでって、本についてる帯に、すでに洞口さんは「子宮と卵巣を全摘出」しちゃったって書いてあるから。その事実を知った上で、癌と診断されるまでの彼女の幸せを読むと、特に切なくなるんです。 でも、泣けるからいい話ってわけじゃない。読むと、特に女の子の役に立ちます。私は子宮癌について、知らないことが盛りだくさんで勉強になりました。しかも、洞口さんの文章がうまい。約220ページ、一気に読んでもいいし、じっくり読んでもOK。 あと、この本の不思議なタイトル『子宮会議』って何?と言うと、洞口さんは子宮と会議をするんです。子宮がしゃべるの。「手術ドウスルノ? スルノ? シナイノ?」とか。特に第2章「生い立ち」では、洞口さんの生まれてから結婚までを、子宮が教えてくれます。 その子宮の語りが、とてもポジティブで好き。子宮が、洞口さんの生き方をすべて肯定してるんです。前向きでいいなー、と思いました。しかも、実は私、洞口さんを知らなかったから、へー、こんな人なんだと知ることもできました。 で最後に、私の病院経験をひとつ。私、3年くらい前に左半身が麻痺しちゃって、ビックリしたことがあったんですよ、しかも土曜日に。こりゃヤバイ!と、ネットで病院調べまくって、脳神経関連で有名な病院に電話しました。 でも、土曜は基本休診だからお医者さんが少なくて今すごく忙しい、ほかの病院を紹介するから住所教えてくださいって言われて、結局は当時住んでた町(なんと洞口さんが生まれた町!!)から徒歩と電車で30分くらいの総合病院へGO。 生まれて初めて脳の輪切り写真を撮ったりして検査したんですが、特に異常は見られなくて、「疲れてるんでしょう」って結論に。ひとまず安心しました。ということでみなさん、体に異常を感じたら、土日でも祝日でも病院に電話しましょう、ということです。 そんなこんなで洞口さんの『子宮会議』、読んでみてくださいね! |




