心に残る一作
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「11分間」
- パウロ・コエーリョ著 2006年 / 角川書店
- 解説::「むかし、あるところに、マーリアという名の売春婦がいた」。マーリアは、 ブラジルの田舎町に育った美しい娘。恋愛に失望し、スイスの歓楽街で売春婦をして 暮らしている。セックスによる陶酔など一度も味わうこともなく、日記帳だけに心を 打ち明ける毎日。だが運命的な出会いが、マーリアに愛の苦しみと痛み、そして至上 の喜びをもたらそうとしていた―。
親切も、戦争も、裏切りも、愛も、愛も、愛も、全ては“11分間”をめぐって起こる ものである
夢を抱いてスイスの地に降り着いたマリーアを待ち受けていたのは残酷な現実。思い
描いていたダンサーとはまるで違う仕事内容に絶望したマリーアは仕事をやめ、農場
を買うお金を貯めるために「コパカバーナ」という店で娼婦として働く事を決意す
る。 マリーアはセックスに対して何も期待していないの。タイトルになっている「11分 間」というのは、服を脱いだり、お喋りをしたり、そういった余分な物を全て省い て、女性の体を使った摩擦行為のみの時間は、おおよそ11分。その11分のために、人 は恋をしてみたり、憎んでみたり、裏切ってみたり、様々な事象が起こる。マリーア はセックスに絶望しているからそんな人の気持ちが分からない。けど、分からないか らこそ、マリーアは人一倍真摯に愛について、セックスについて、誰よりも深く考え るのよね。 語弊を承知で言うけど、これを読んでいるソープで働いている女の子も、大なり小な りセックスについて絶望していると思う。セックスの本質を見失っていると思う。機 械的になる方が楽だから、そうなるのは当たり前の事。けどね、カモちゃんはね、み んなにセックスに幻想を抱くのを止めてほしくないと思うの。セックスには力があ る。それを忘れてほしくない。 セックスについて、著者のパウロ・コエーリョはこう語っているの。 「もし自分を完全にさらけ出せば、どんなに強固なものだろうと、パートナーの中に あるかもしれない精神面での障壁を突き破ることができるだろう。自分をさらけ出す という行為は「相手を信頼している」ことを意味するからだ。その瞬間、真の性的エ ネルギーが働き、いわゆる性感帯と言われる部分だけでなく体中、髪の毛の一本一 本、毛穴のひとつひとつに至るまで広がって行く。今や体のすみずみから違った光が 放出され、それは相手の体に認知されて吸収される。 そうなるとわれわれは古代の儀式に引き入れられたように、変容するチャンスを得 る。どんなものであれ儀式というのは、参加者に世界を新しく認識するよう導かれる 覚悟を求めるものだ。儀式を意義あるものにするのは、参加者のそうした意欲であ る」 仕事としてのセックスは、パウロ・コエーリョが語る「変容するチャンス」を与えて はくれない。今、セックスに絶望している人はセックスの力を思い出すために、忘れ ないために、「11分間」は絶対に読んでほしい一冊なのよ! OK!カモちゃんったら良いこと言った!最後を締めくくるにふさわしい作品だとカモ ちゃんは自画自賛しちゃいます!みなさん今までどうもありがとうございました。こ んなカモちゃんのオナニーみたいなコーナーを毎回読んでくれたあなた、愛してるわ よ。 みんなとお別れするのは寂しいけれど、カモちゃん死ねども、心に残る一作は死な ず。世の中には素晴らしい作品がたくさんあるの。みんなも良い小説、良い映画、良 い芸術をたくさん吸収して、これからもオンナに磨きをかけてね! さて、お別れしたばかりなのですが、近いうちに始まる新コーナーの告知。今月末か らカモちゃんが「オカマ」を捨てて、大マジで挑む小説の連載が始まります。「目指 せYoshi!目指せ印税生活!」を合い言葉に頑張って書くから、新コーナーもよろし くおねがいしますね〜ん。チャオチャオ。 |
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