お茶ッぴき改造計画
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歓楽通り
- 監督:パトリス・ルコント
- 出演:パトリック・ティムシット、レティシア・カスタ
- 解説:『フェリックスとローラ』のパトリス・ルコント監督が、何の見返りも求めずにただ愛を貫く男の姿を描くラブロマンス。歓楽通りの娼館で娼婦の息子として育ったプチ=ルイ。彼は薄幸の娼婦・マリオンを愛し、自分の人生を賭けて彼女を幸せにすると誓う。
胸を打つ中年男のセンチメンタルに、カモちゃん男泣き、ならぬオカマ泣き
そんな訳で、今回紹介するのは「歓楽通り」。タイトルと映像の華々しさとは裏腹に、その根っこはじみ〜な物語。なにせ、パリの娼館の話なのに、主人公は娼館で働くおっさん(チビ、小太り、独身)だからね!けど、これがまあ、とにかくオカマの胸を打つ。 アメコミフリークのオタク青年(これ、タランティーノが明らかに自分をモチーフにしてます。内向的なキャラを演じるクリスチャン・スレーターが上手いんだ、これが)が誕生日に、一人のコールガールと出会う。職場の上司がシークレットで彼のために呼んだコールガール。一晩で彼らは意気投合し、翌朝には入籍。男は彼女にコールガールの仕事を辞めさせようと、元締めの所に乗り込むと、彼らは壮大な事件に巻き込まれる事となる。 この映画の監督、パトリス・ルコントの映画ってたいてい冴えないおっさんが主役なんだけど、女々しい中年を描かせたらフランス一どころの騒ぎじゃなく、世界一なのよ、絶対!この「歓楽通り」の主人公も、大好きになった娼婦がいて、その女の子が幸せになるよう色々努力して、彼女の応援をするって話なのよ。応援するって言っても、彼女を自分のものにして幸せにしてやるぜ!って話じゃないの。本当に、純粋に、ただひたすら応援するのよ。 彼女に好きな男ができれば、彼女の恋が上手くいくよう応援して、映画のオーディションを受けたいって言えば、彼女のためにあれやこれやと策を練り、何とか受かるように応援するの。その純粋な感情と言ったら!カモちゃんはとめどなく流れる涙を、押し止める事はできなかったわ。 バーで若い男の子達を物色して「あの子ったら、可愛い顔してパンツの中には相当なマグナムを装備してそうね。くひひ」とか言ってる自分が恥ずかしくなっちゃうわ。 中年男性、いや、中年男子のセンチメントな祈り。これがルコント映画に共通するテーゼ。乙女のセンチメンタルより、中年男子のセンチメンタルの方が、よっぽど切ない。胸を打つ。それは冴えない中年が、高値の華たるソープ嬢に恋慕し、通い詰め、体よくあしらわれ、肩を落として家路に着く、という状況に似てるのカモ。どっちかと言うと、男の方がガツンとくる映画だと思うんだけど(実際、一緒に映画を観に行ったキャバクラの子なんて、ポカーンとして「何、この映画」なんて感想を漏らしてたっけ)、一度観て、中年の痛みを感じてみて。そうするときっと、みんなはもっとオジサンに優しくなれるはずよ。 |
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