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心に残る一作
レ・ミゼラブル
【主演】ヒュー・ジャックマン
舞台は、民衆が格差と貧困にあえぐ19世紀フランス。主人公のジャン・バルジャンは小さな罪で19年間もの服役を強いられ、仮釈放後も生活に行き詰まり、再び盗みを働いてしまう。しかし、ある出会いをきっかけに生まれ変わろうと決意。人々に信頼される人物となり、愛する者も見つけた彼だが、そこに警官の手が伸びる……。

夢やぶれても、前向きに

こんにちはー、甘宮あまみです。大学入試センター試験直前です! みなさんの中にも、大学を目指していたり、将来のために勉強中って方、いませんか? 私はときどき、テストに関する嫌な夢を見ることがあります。

みんなサラサラ問題を解いているのに、私だけ分からなくてドンドン焦って「やばい、やばい……」と負の連鎖にハマっていく、みたいな。10代のころ、先生によく言われたものです。成績を上げるのは小さな努力の積み重ねで時間がかかるけど、落ちるときはすぐだぞ!

今回紹介するのは映画『レ・ミゼラブル』。まだ公開中なので、少しのネタバレも嫌、という方はスルーしてくださいね。同作、ミュージカルがとっても有名だそうで、映画自体もミュージカルです。だから、俳優さんは台詞というか、歌っています。

で、映画でミュージカルを撮るときって、後でキレイに録音した歌を入れるそうなんですが、『レ・ミゼラブル』は撮影時の生歌をそのまま使っているそうです。と、こんな情報を見る前に仕入れていたためか、なんとなく俳優のみなさんの情感が豊かに思えました。

ストーリーは、姪っ子のためにパンを1個盗んだ罪で、19年間も鎖につながれ服役を余儀なくされた主人公、ジャン・バルジャンの生涯。仮釈放されて定期的に役所に出頭しなきゃいけない彼ですが、ある出会いをきっかけに出頭を放棄します。

逃亡者となったバルジャンを追うのは、彼に仮釈放を言い渡した警官、ジャベール。彼がしつこいしつこい。と言っても、逃げて逃げて逃げまくる、という映画ではありません。バルジャンは名前を変えて新たな身分を手に入れ、希望に満ちた生活を送ります。

そんな彼が、再び逃亡せざるを得なくなる理由は……。と上演時間は2時間半ちょっと。一般的な映画より長いです。私は2ヶ所くらいで寝そうになりましたね(笑)。疲れてただけで、おもしろくなかったわけじゃないです!

ちなみにこの映画の監督であるトム・フーパーの前作『英国王のスピーチ』では完全に寝ちゃいました。ほとんど徹夜明けで見に行ったのが悪かった……。

とそんな話はさておいて『レ・ミゼラブル』。私がいちばん身につまされたのは、離れて暮らす娘にお金を送るため、嫌なことに耐えながら働く女性、ファンティーヌ。彼女が、どんどん身を落としていく姿が涙を誘います。

ミュージカルなので、歌に乗りながら突然ストーリーがはしょられるというか、一曲歌っているうちに、暗い影はあるものの若い娘のファンティーヌが、あれよあれよと不幸のどん底に落ちていくのがかわいそうで……。自分を重ねてしまいます。

まさに、「成績を上げるのは小さな努力の積み重ねで時間がかかるけど、落ちるときはすぐだぞ!」という先生の言葉がよみがえり、私はまた嫌な夢を……。なんてね。

ジャン・バルジャンとジャベールの“戦い”を軸に、さまざまな人が自由を求め、愛に生きる! 私もがんばるぞー! と前向きになれる映画でした。未見のみなさんは、ぜひどうぞ!

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。