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心に残る一作
わたしにとってたいせつなこと
森本容子/宝島社
解説:カリスマという言葉がもてはやされ、優秀な販売スタッフがカリスマ店員と呼ばれた時代の中心人物、森本容子。彼女を擁したファッションブランド「エゴイスト」渋谷109店は、ブームには1日に千数百万(!)もの売り上げがあったとか。その後、新ブランドをいくつも立ち上げ、多くの女性の憧れを集める存在となった森本容子の半生。
ハロー、レディース! 甘宮あまみです。みなさんはセレブですか? 少なくとも私はセレブではありません。今回紹介する本は、埼玉の女の子から元祖カリスマ店員、そして今やセレブと呼んでもOKな女性、森本容子さんの『わたしにとってたいせつなこと』です。

森本さんは1977年7月生まれで2007年は三十路突入。この本には、幼い頃の彼女から、カリスマ店員としてブレイクした21歳を経て、ファッションブランドの立ち上げ、会社のエライ人に就任、そして独立、次々と新ブランドを手がける今現在までが書かれています。

内容は全部で190ページ弱。文字が大きくて、写真が多用されているので、読む気になれば2時間で読めちゃう。こんな短時間で、成功者から学べるんです。私がこの本を読んで感心したのは、森本さんのスピード。

森本さんはとにかく速い。1999年10月にカリスマ店員を辞めて、半年後には新ブランドmoussyのお店をオープン。ブランド立ち上げ一発目だからか、ここでは一度おちつくんだけど、2004年2月にmoussyの新ブランドを設立するんです。

で、なんと2005年に独立して2006年早々に新ブランド「KariAng」のお店オープン&株式会社設立。同じ年の9月にはまたも新ブランド「Banker」が、11月には「DreAng」がスタート。「服って、企画からお店開店までそんなパッパとできるの!?」と驚きました……。

でもこのスピードって、森本さんも本の中で語ってるけど、彼女を支えてくれる多くの人がいたからこそ実現できたみたい。支えてくれる人望があるってのは、さすがはカリスマってとこでしょうか。

まあ、世のお客様に「どうよ」と提案するファッションは、確かに多く人が関わってこそ成功への道が開けるんだろうけど、私たち風俗嬢は言っちゃえば個人営業。別に多くの人に頼らなくたって、ヤル気さえあればいくらでも1人でスピード出せると思いました。

私自身はヘルスで生活費稼いで家では漫画を描いてるというあまり積極的な性格ではないんだけど、「らぶぼにーた」の掲示板とか見てると、風俗で働かなきゃいけない事情はあるのに、店に面接に行こうかどうしようか、みたいに悩んじゃってる女の子がいますよね。

準ひきこもりの私でも、そんな子を見ると「もっと積極的にならなきゃ……」と思います。まず一歩が踏み出せずに止まっている時間は損失。せめてメールでお店とガンガンやりとりするなり、風俗が嫌ならもっと別の方法を考えるとか、スピード上げていかなきゃ!

目標が達成できたら風俗あがるのもよし、もうちょっとお金ためるのもよし。身を削って稼ぐ、体をケアする、男子従業員に笑顔をふりまいておく、接客したお客さんの特徴をメモる、メールに即レスするなど、スピード上げてできることはいっぱいあります。

「自分にはスピードが足りないかも」って人は、この本を読んでみては?

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。