心に残る一作
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Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII
- 石田衣良/文藝春秋
- 解説:主人公のマコトは、池袋の果物屋で働く20代。しかし彼は、街で起こる数々の事件を解決に導くトラブルシューターとしての横顔も持ち合わせていた。今日もマコトのもとには、困った人たちからの相談が……。2000年にテレビドラマ化され、人気に火がついた小説のシリーズ第7弾。徳間書店より外伝として『赤・黒(ルージュ・ノワール)』も発刊。
オレオレ・キャッチ・放火!事件の解決はおまかせ「うわっ!顔に変なシワつく」とあわてて、ほのかに口角を上げて目を輝かせて再び歩き出したんですが、いつの間にかまた眉間にシワが……。今まで気づかなかったけど、これって私のクセなのかな? だったら直さなきゃー! 今回紹介するのは、TOKIOの長瀬くん主演でテレビドラマ化された小説『池袋ウエストゲートパーク』の最新作『Gボーイズ冬戦争』です。作者は石田衣良さん。最近はテレビのコメンテーターとしても顔を見かける人です。 私はこの人の小説、ちょくちょく読んでるんだけど、実社会を反映させた作品が多い気がします。たとえば『アキハバラ@DEEP』はオタク文化、直木賞を受賞した『4TEEN フォーティーン』は中学生の揺れる心、『うつくしい子ども』は少年犯罪って感じかな。 もちろん『池袋ウエストゲートパーク』にも、ニュースにのぼる現代社会の諸問題がいっぱい。今回の『Gボーイズ冬戦争』のテーマは格差社会ぽい。お金持ちとそうじゃない人の差がドンドン広がってる日本の、下のほうの人がたくさん出てきます。 そんな、どっちかと言えば庶民の私たち読者に近い境遇の登場人物たちが、「オレオレ詐欺」「キャッチ」「放火事件」など、ニュースで話題の事件を解決に導く! とても安心して読め、なるほどー、と勉強になることも多い小説です。 私がビックリしたのは「キャッチ」を扱った話。実際に街を歩いてても会うようなキャッチに引っかかって絵を買っちゃう話なんだけど、クレジットカードのリボ払いで買わされるのよ。で、払わなきゃいけないお金は元値の……。ひえ〜って感じです。 主人公の真島マコト(ドラマでは長瀬くんが演じた!)が、読者に話しかけるような文体が読みやすさを加速。でも、マコトの趣味のクラシックの曲名とか、池袋のチームの人たちが乗る車の名前とか、ちょっとイメージに苦しむ語も出てくるけど……。 ま、その辺は「ああ、きっとスゴいんだねー」って流し読みしちゃえばOK。気軽に楽しめるエンタテイメント小説だから、興味がわいたら待機時間にでも読んでみてください。 最後に私から現代社会の問題をひとつ。あまりの暑さでカフェに入ってお茶したら、そこはエアコン効きすぎてて寒い!ってほどの温度。涼むどころか風邪ひきそうになりました……。暑さ寒さの中で、眉間にシワとか体調崩すとか無いように、みなさん気をつけましょう! |




