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心に残る一作
  「私は障害者向けのデリヘル嬢」
大森みゆき著 2005年/ブックマン社
解説:風俗の経験6カ月。介護の経験ゼロの私が出会った障害者の性の現実。それぞ れが抱える悩み。少しでも役に立ちたい、もう知らないふりはできないから…。『婦 人公論』掲載の文章をもとにまとめたノンフィクション。
あっぢー。あっぢーなー、もう。カモちゃんは汗っかきだから夏が大嫌い!会社に着 く頃には汗でメイクがグダグダになっちゃって、みっともないったらありゃしなのよ ねー。

強引に転調しちゃうけど、カモちゃんは8年ぐらい前の夏、下北沢でとあるお芝居を 観たの。松尾スズキ、宮藤官九郎、阿部サダヲなんかが所属する「大人計画」の 「ファンキー!」ってお芝居だったんだけど、これは相当衝撃的なお芝居だったの よ。

これは当時としては画期的だった「障害者の性」をモチーフにした芝居で、障害を持 つ女の子が、SEXをしてみたいという欲求に駆られ、父親と関係してしまうってお話 なのね。

自分のように障害を持った女を抱いてくれる男なんていないから、一番身近 な父親を誘ってSEXしてもらった。主人公の女の子はそう語るんだけど、相当に ディープよね、これね。それほど障害者の性の解放というものは、ままならないもの なのよね。
今さら「障害者に性欲なんてない!ピュアな存在なんだ!」なんて信じている人はい ないと思うけど、一時期純粋な障害者を扱った腐ったドラマがメディアから大量に流 された事もあって、「障害者=純粋」みたいな公式が世間では浸透してしまったわよ ね。けど、障害者にだって嫌な奴はいるし、悪い奴もいる。だから当然、障害者にも 性欲はある!

最近になって、障害者の性に関する文献が多く出て来たわよね。この「私は障害者向 けのデリヘル嬢」もそんな中の一冊よね。

この本の著者であって、実際にデリヘルで サービスをする大森みゆきさんも、普通のヘルスと変わらない軽い気持ちで仕事を始 めたんだけど、実際に障害者の性を目の当たりにして、色々な思いが沸き上がってき て、「少しでもこの人達の役に立ちたい」という思いから、彼女は真摯に仕事に向き 合っていくようになるのよね。

はっきり言って、障害者にサービスをするのは大変です。洋服を脱がせるだけでも大 変な重労働だと思うわ。思うように会話ができない人もいるから、サービスをしてて もどうすれば良いのか戸惑う事もあると思う。

けど、それでも、理想論カモしれないけど、カモちゃんは健常者も障害者も、分け隔てないサービスをしてあげてほしいと 思うの。あなたに、少しでも風俗嬢としてのプライドがあるのなら、障害者を避けな いでほしい。一人一人が介護に対する意識を高く持つ事で、真の意味でバリアフリー が成し遂げられるんです!

ヤダ!珍しく熱く語っちゃった!カモちゃんはイイ男なら ハンディキャップを持ってる人でも大歓迎だから、是非ご連絡くだしゃーい(b^-゜)
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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。