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心に残る一作
  「トリオリズム」
叶恭子著 / 小学館 2006年
解説:叶恭子がおくる愛とエロスの新しいカタチ。セレブリティに愛された女性・叶恭子。ストレートな発言で人気を得ている彼女が初めて綴った赤裸々な「愛と性」。 常識でははかれないラブ体験に基づいて本当の愛とは何かを問いかける衝撃のラブ読 本。
まず最初に言っておきますけど、恭子さんは最高ですね。
良いわよねー、あの浮き世離れした雰囲気。

仮に恭子さんと友達だったとしても、誰にも紹介できないでしょ、アレ。

「合コンしようぜー」って恭子さん出て来たら、ドン引きですよ、他のメンバー。
「オヤジとおふくろに紹介したい人がいるんだ」って恭子さん出て来たら、ご両親卒倒しちゃうわよ。
そういうね、“ありえなさ”が恭子さんの恭子さんたる所以でね、それが無くなったらもう、恭子さんの魅力なんて無い訳よ。

以前、おちまさとがプロデュースした「ゼロゼロセレブ」とか、そんな番組あったけどさ、アレ、最高だったじゃない。
何する訳でもなく、ただただ恭子さん(厳密に言うと、叶姉妹)の“ありえなさ”を垂れ流すだけの番組だった訳よ。

それなのに面白い!超面白い!

恭子さんと世間とのズレがね、絶対分かりあえないんだろうなーっつうズレがね、ひどく面白かった訳よ。
そういう意味ではこの「トリオリズム」も、恭子さんの“ありえなさ”が大いに堪能 できる一冊。

面白いわよー。なにせ一人称が“わたくし”だもんね!周りにいないわよー、そんな人。

この本は、恭子さんが考える愛の話。常人から見ると、異常だけど、恭子さん的には全くノーマル。
恭子さんが何にも縛られず、本能のままに愛を求める姿が記されているのね。

まず、彼女の凄い所は「相手の自分に対する愛の大きさ=相手が自分に与える金額の大きさ」と言い切る所よね!

カモちゃんもね、これは真理だと思うのよ。
愛はお金じゃ買えない、みたいな事をイマドキ言っている人がいるのかどうか分からないけど、そんな事はないの。愛の大きさを計るのに、お金はかなり正確な判断基準になるの。

なにもね、破産するほど高価な物をよこせって言う訳じゃなくて、年収300万の人が30万の指輪をプレゼントしてくれたとしたら、それって凄く相手を愛おしいと思ってなければできない事じゃない。
誰にでもできる事じゃないわよ、絶対。

そこにね、カモちゃんはね、愛の大きさを感じるのよ。だから、愛とお金は無関係じゃない。そういう事を恭子さんは教えてくれるのよね。

それと、SEXに関してもそう。恭子さんは何も恥じない。何も隠さない。
オナニーの話だってするし、エロティックなパーティに行く事もカミングアウトする。タイトルになってる「トリオリズム」(3P)の話だってする。

でも、それは、恭子さんがSEXを心から楽しんでいるから、そういう事ができる訳よ。臆して動き出さないより、全てを受け入れて快楽を追い求める方が人生は楽しい。
そんな真理を恭子さんは教えてく れるのよ。

確かにね、恭子さんみたいな生活は誰にもできないわよ。
でも、それって仕方ないの。種類が違うんだから。私たちと恭子さんは。

でも、この本から拾えるものはかなりあると思うのよね。愛に彩られた豊かな人生を送る術が、この本には刻まれているの。

愛を語れなきゃ、お金を語れなきゃ、SEXを語れなきゃ、人生なんて味気ない。
カモちゃんは、みんなに愛に溢れた生活を送ってもらいたいと思ってます。

この「トリオリズム」はそのための教科書。全てを経験して来た人だから語れる、人生に大切な事。

これを知らずに死ぬのと、知って死ぬのと、人生の豊かさは格段に違うと、カモちゃんは断言しちゃいます!
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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。