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心に残る一作
  生協の白石さん
白石昌則、東京農工大学の学生の皆さん著
2005年 / 講談社
解説:東京の西に、なんでも答えてくれる人がいる。心温まる、人と人とのコミュニケーション「生協の白石さん」単行本になって登場!! 東京の西、多摩地区にある東 京農工大学。この学校の生協で働く職員、白石さんが今各メディアの注目を集めています。『一言カード』という質問、要望コーナーで行われる楽しいコミュニケーショ ン。どんな問いでも一生懸命に答えてくれる白石さんの姿は共感を呼び、白石さんはとんでもない人気者になってしまいました。
さてさて、久々にNOWなベストセラーがお相手。もう、無理矢理数年前に読んだきり の「プラトニック・セックス」とかを思い出しながら書かなくてもいいのね!

ちなみにこの「生協の白石」さんは、東京農工大の生協に勤務する白石さんが、一言カードに書かれた大学生からの要望や疑問、そして、くだらない話に対して、誠心誠 意回答し、してまたその回答が面白い!という訳でインターネットのブログ上で公開され、それが大人気。とうとう書籍化までしてしまったという代物なのよね。

カモちゃんはブログの方は見た事が無かったんだけど、この書籍を一読して、白石さ んを舐めてた事に気付かされたの。

「なーんか、生協職員のくせに大学の掲示板でちょっとオモロな事を書いてみて、運 の悪い事にそれが馬鹿学生どもにウケちゃったと。どうせそんな所でしょ。片腹痛い わ!」

そんな感想を持ってたんだけど、読み終わったらそんな思いは一掃されちゃった。いや、凄いよ、白石さん。

何が凄いって、一言カードに収まる分量の文字数で、読み手の心をこうも動かしてしまう技術、更にはどんな話題にでも柔軟に対応してしまう技術。あの一言カードには 宇宙があるわー。感服させられちゃう。

俳句や単科なんかもそうだけど、少ない文字数で文章を構成するってとても難しいの。ほら、どこぞのオカマなんかは、物凄い分量書くじゃない。しかも、関係無い話 まで加えて延々とダラダラダラダラ。そのオカマと白石さんはあれよね、対極よね。N極とS極。だからこそ白石さんの凄みが身にしみる、そのオカマはそう語ったと言う わ。

でも、このスキルってソープのお仕事をする女の子も見習う所がたくさんあると思うの。いや、白石さんみたいに答えろって言うんじゃないのよ。どんな話題でも柔軟 に、自分の持ち味を押し出して、簡潔に。よくいるじゃない。自分のテリトリー内の話しかできない女。しかも、そういう女に限って話が長い。客的にはうっとうしいわ よ、そんなの!カモちゃんもよく話がクドいって言われるクチだからさ、そういう女の子の気持ちってよく分かるんだけど、改善しなきゃモテないわよねー。改善無くし て、裏は返せないって事さね。

まあ、その気になりゃ30分ほどで読める本なので、みなさんも機会があったら読んでみてくだされ。俳句のごとく無駄が削ぎ落とされた文章から、白石さんの温かい人柄 が伝わってきて、爆笑は無いけどクスッとできる。「なーんかダルい。生きるってやだなー」なんて思ってる人には、一服の清涼剤になってくれるはずよ。

それにしても今日アップされるこの文章。本を今日の朝買って、電車の中で読んで、仕事前に喫茶店で書くという、カモちゃんの仕事の速さは白石さんに負けず劣らず素 敵なものだと思うのですが、いかがでしょう?いやー、「生協の白石」さんが楽に読める本で助かったわー。

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。