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心に残る一作
  式日
監督:庵野秀明
出演:岩井俊二、藤谷文子、村上淳、大竹しのぶ
解説:女優・藤谷文子の原作をもとに、アニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』で一大ブームを呼んだ庵野秀明監督が、自伝的要素を多分に盛り込みながら実写映画化した話題作。撮るべきテーマを見失い、故郷の山口県宇部市(庵野監督の故郷でもある)に帰ってきたカントク(岩井俊二)は、誕生日の前日を生き続ける不思議な少女(藤谷文子)と出会い、彼女の行動をビデオカメラで追い続けていくうちに、奇妙な連帯感が生まれていく…。
どうもー。カモちゃんで〜す。

いや〜ん、もう、街もすっかり秋色よね〜。カモちゃんもここ最近は、シックなおべべを着込んで、夜ごと出会いを求めて二丁目に出動する毎日よー。それにしても、秋はいいわよねぇ。なんか、良い具合にセンチメンタルな感じになれて。普段はアゲアゲでしょうもない下ネタを機関銃のごとく繰り出しているカモちゃんでも、秋になると思索に耽ったりもするのよ。例えば、世の中に“ゲイ”という言葉がどれだけ氾濫しているのか。

“ゲイ”能人。新春隠し“ゲイ”大会。陶“ゲイ”教室。歓“ゲイ”会。エン“ゲイ”ジリング。“ゲイ”ン・コスギ。クリスタル・“ゲイ”。レイザーラモン・ハード“ゲイ”。フォー!てな感じにね。考えれば考えるほど、ゲイという言葉が世の中に浸透している事がよく分かって、興味深いのよねー。そして更に考えを進めて、“オカマ”はどれぐらい浸透しているのかを考えたりもします。
“オカマ”直也。と“オカマ”の金さん。……あ、ヤバい。もう出ないわ。みんなも 世の中に浸透している“オカマ”情報があったら、ドシドシ教えてちょうだいね!

そんな感じで思索に耽り、心は常にセンチメンタル。人肌が恋しくて恋しくて、つい、好きでもない男と肌を重ね、寂しさは更に深くなる。一時の快楽は、倍返しの寂しさを呼ぶ。そんな事は分かってるんだけど、秋の夜長を一人で過ごすのも辛くって、まさに寂しさ無限地獄。でも、そんな自分、嫌いじゃない。寂しい自分が愛しくて、秋は自己愛に浸れる季節なのよねー。そんな中、夜に一人でこっそり見てほしい映画が……。

察しの良い方ならお分かりでしょうが、カモちゃんはこの時点で何の映画について書くか決めてませーん。いや〜ん、もうねえ、冒頭で訳の分からない話を始めたら、9割方“題材が決まってない”と考えてもらって結構!無理矢理“ゲイ”だ“オカマ”だ言ってるけど、考えないもん、そんな事!ていうか、“ゲイン・コスギ”とか“ク リスタル・ゲイ”とか、いないもん!なによ“クリスタル・ゲイ”って!ちょっとかっこいいじゃないのよ!

うん。OKちゃんです。“クリスタル・ゲイ”って書いた時に何となく思いついたんだけど、「式日」にしときましょうか。これは、なんか、色調が秋っぽい!それだけの理由!それだけの理由なんだけど、面白いのよねー、これ。

監督は「エヴァンゲリオン」で名を馳せた庵野秀明。出演は藤谷文子と、監督として有名すぎる岩井俊二。藤谷文子が若干とち狂い気味の女の子を演じるんだけど、元の顔がかるーく病的な彼女だけに、これがハマってるのよねー。映像もオシャレな女子なら「おっ」と思うこと間違いなし。廃墟をうまーく利用した、グランジ感のある映像演出は、庵野秀明の真骨頂。

出会い、傷つき、救い、救われる。いかんともしがたい二人が、いかんともしがたい状況で身を寄せる。特にドラマティックな事がある訳でもなく、淡々と切なさが溢れてくるようなこの作品は、秋の夜長にビッタンコ!一人でしみじみとして、ラストの突き抜けるような映像と音楽に打ち震えてちょうだいね!

お、適当なチョイスにしては、イイ感じの映画を選んじゃったわね。これ、マジでオススメよ。

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紹介者のプロフィール

【カモちゃん】

小学生の夏休み、自転車で日本一周を志し東京を出発。その晩は伊豆下田の親切な老人の家に泊めて貰うも、老人の“年齢の割に強い腕力”に屈してヴァージンを捧げる。翌日には泣きながら東京の実家へと舞い戻る。 しかし、幸か不幸か味をしめてカマ道一直線。現在は派遣でボールペンに芯を入れる仕事をしながら、日々同僚の苦学生に熱い視線を送る31歳。前科一犯。


【甘宮あまみ】

漫画家を目指してヘルスで働く女の子。日常の行動範囲はアパートとお店、本屋、画材屋、レンタルビデオ屋と狭く、疲れたときはネットを眺めるのが好きな準ひきこもり。漫画を描いてはいろんな賞に応募したり、出版社に持ち込みに行く積極性はある。お店年齢は21歳。