心に残る一作
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永遠の10分遅刻
- 松尾スズキ著 ロッキング・オン
- 第41回岸田戯曲賞を受賞した気鋭の演出家であり、劇作家、俳優としても活躍、今演劇界で最も注目される男・松尾スズキ。10年に渡って各雑誌に発表してきたコラムやエッセイなどを収録した「松尾ワークス」完全版。
『愛はお金に似ている』 ムその真意はいかに?
- どうも〜。今日はメイド喫茶に萌え狂ってきたカモちゃんで〜す。
- や、私ったら、メ スにはまるで興味ないんだけど、ありゃ萌えるわ。
- > テンパリすぎて、ちょっとだけ自分がオカマである事を忘れましたもの。普通の31歳男子に戻りましたもん。
- 「ご主人様〜」とか言いながらトテトテ走って来られたりしたら、一発ぶん殴って気が済むまで陵辱したくなるわよね〜。
- さ、そんな愉快なジョークはさておき、今回紹介するのは劇作家・松尾スズキ著の「永遠の10分遅刻」で〜す。
- カモちゃんねえ、松尾さんのルックスが大好きなの〜。
- 「も、萌えぇぇぇ!!」よね!違うか!劇作家、演出家、映画監督、俳優などと多彩な顔を持つ松尾さんなんだけど、“エッセイスト”って恥ずかしい肩書きも忘れてはならないわよね。なにせ松尾さんのエッセイは面白い。この「永遠の10分遅刻」という本は、松尾さんが様々な場所で書き散らした文章をかき集めて、圧縮したような一冊なんだけど、そんな“捨て文”ですらいちいちクオリティが高いのよ!
- そんな中、「恋愛編」という章があるんだけど、そのタイトルが凄い!
- 「愛はお金に似ている。とても大事だが、額に入れて飾るとバカ扱いされる」
- そうそうそう。そうよね!…ってくだらない事を言うわよねー。そんなタイトルに象徴されるように、ユーモアを交えながら、この章では本質を突く恋愛論が展開されていくの。
- 例えば、恋愛の本質を突いた部分に、こういうのがあるの。
- ある彼氏のいるOLのマンションにまんまと上がり込んだ時のことだ。こちらには下心なんて120パーセント以上ある訳で「喉から手が出る」という状態を通り越し、もう「油断すると毛穴から下心が出ちゃう」ってな「むだ毛の処理をし忘れたレースクイーンの股間」みたいな緊張状態なのだが、(後略)
- あぁ!しまったわ!面白いからって、全然“本質を突いた”部分じゃない所を抜粋しちゃった!
- でも、こんな所から最後は秀逸な「恋愛のゲーム性」についての論旨が展開されていくのよ!これ、ホントに読んでみてほしいわ!
- やっぱり、恋愛を上手にやるには、男の人の意見がすごーく重要だと思うの。雑誌の恋愛特集を読み漁ってる人でも、“この女の人はどうやってモテているのか”って部分に着目しちゃって、“男性が女性のどの部分に魅力を感じて、どの部分に幻滅するのか”というのを無視しちゃってる場合が多いと思うのよ。
- でも、恋愛って男の人がいないと成り立たないし、敵を知らずにどうして戦えようか、って事だと思うのよ ね。そういう意味で、この本は実に実践的なの。
- そして、最後にこの本の中でカモちゃんが最も感銘を受けた部分を抜粋して終わります。
- カモちゃんもそうだけど、「自分の恋愛は報われない」と嘆いている全て女の子に捧げます。
- 男に100万円貢ぎました。「馬鹿だねえ」と私だって思うけど、それがあなたの幸せならば堂々と勝ってる女の顔して町歩いていい。
- 資格ある。逆に「自分ばっかりつくしてる」って悩む人は要するにつくす「柄」じゃないだけの話なんだから。つくすのが嫌いなのにつくす恋愛にはまっている人は、それは負けてるんだねえ今現在。だっ て自分の恋愛してないんだもの。
- 自分の柄にあった恋って何か。
- それを把握した上で恋人とホカホカできれば、それはもうどう動いたって勝ちだ。己を知れ、ってかっこ良すぎるけど、きちんと「自分の」恋愛をしている人はハタで見てても羨ましい。
- 他人と比べる恋なんて。
- 負け負けそんなの最初から。



