心に残る一作
- エターナル・サンシャイン
- 2004年 米 GAGA配給
脚本:チャーリー・カウフマン/監督:ミッシェル・ゴンドリー/出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト - バレンタインデーを目前にしたある日、ジョエル(ジム・キャリー)は不思 議な手紙を受け取った。そこには、最近ケンカ別れしてしまった恋人クレメンタイン (ケイト・ウィンスレット)についてこう書かれていた。“クレメンタインはジョエル の記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願い します。ラクーナ社”。仲直りしようと思っていた矢先にそんな知らせを受け、立ち 直れないジョエル。そして彼も、彼女との記憶を消すことを決意し、ラクーナ医院を 訪れる。そこでは、一晩寝ている間に脳の中の特定の記憶だけを消去できる施術を行 なっていた…。
その記憶が消え去る事に、アナタは耐えられますか?
- 今回は「エターナル・サンシャイン」でーす。「マルコビッチの穴」や「アダプテー ション」で世間を賑わせた脚本家のリチャード・カウフマンは、この作品でアカデ ミー脚本賞を受賞。カウフマンが初めて真っ向から挑む恋愛映画なんだけど、そこは 変てこな脚本ばかり書く彼だけに、一筋縄ではいかない不思議な恋愛映画になってる の。
- とにかく私が声を大にしたいのは、「ケイト・ウィンスレット、ちっとも可愛く ねー!」って事ね。何よ、あの中途半端さは!体系もずんぐりむっくりだし、魅力的 な部分が1mmもないわ。でもねえ、そのケイトがこの映画ではいい味出してるのよ。 わがままで気まぐれで甘ったれで頭悪くて傷つきやすくて、男にとってはめんどくさ いなーって思われる女性の典型だと思うんだけど、こういう子に男の子は惹かれたり するのよね。多分、こういう子こそが女の子なのよ。男が考える“女の子”。
- そして、圧巻だったのはジム・キャリーね。この映画の彼は「マスク」や「ケーブル ガイ」と同一人物とは思えないわよー。今や性格俳優だもんねー。でも、言葉数は少 ないながら心中では色々な思いが駆け巡ってくる男を好演していてジムの魅力再確 認!良かったわー。とほほな感じが似合うのよね、彼って。
- 映画全体としては、最近流行りの時間軸を破壊した構成で、確かに観てて疲れる。け ど、点と点が線になるような感覚が爽快だし、何よりこの映画はSF映画じゃなくて、 ごくごくマットーな、骨太な恋愛映画なのよ。
- ジム・キャリーの中から彼女の記憶が消されていく、辛く悲しい事は確かにあった。 けど、それ以上に彼の中には、何物にも代えがたい彼女との楽しい時間があったの。 その記憶を消されてなるものかと、彼は抗うけれど、着々と記憶の除去は進んでい く。果たしてジムとケイトはお互いの事を忘れ去ってしまうのか!?おっと、最後は ちょっと煽り気味で書いちゃって、ついオカマである事を忘れちゃった (笑)。
- まあ、とにかく恋愛映画として傑作ね。トリッキーな構成はスパイスに過ぎず、ジム とケイトの幸せな時間や、二人の歯車が噛み合わなくなっていく様子が胸を打つの。 どこにでもある、普通の恋愛。その尊さに気づかせてくれる希少な作品なのよ。 今の彼と付き合ってマンネリを感じているアナタ!アナタが今、過ごしている時間 は、何物にも代え難い掛け替えの無い時間という事に気づいてちょうだい!



