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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第45回 『カウンセラーなお客様』

こんにちは。桂樹碧です。朝、いつもより早く目が覚めたら、まだ日が昇っていませんでした。日が落ちるのも早くなりましたし、冬が近づいていますね。

障害者専門デリヘルを独立開業して最初のお仕事は、前に在籍していたお店の常連さん、Aさんでした。Aさんは先天的な病気で、関節が拘縮している病気の方でした。自由に動かせるのは指だけだったと思います。

座ることができないので、寝たまま乗れる特殊な車椅子を使って自立生活をしてらっしゃいました。Aさんとのプレイでお宅にうかがうと、すでにパンツ一丁でベッドに寝ているのが毎回のこと。

「独立開業記念に今夜はうーんとサービスしてもらうよ」

「はい。がんばります!」

だいたいが3時間ぐらいのプレイで、ヘルパーさんには事情を説明して、プレイの間は漫画喫茶などで待機してもらっていました。Aさんは話がとても上手で、頼れる兄貴的な感じ。なので、プレイ後のトークタイムも楽しかったです。

携帯のアラームをセットして、プレイ開始。Aさんのお宅は、もともとは事務所用の物件だったので、浴室がありませんでした。ですから、出かける前にシャワーを浴びて行くのが鉄則。洗浄綿でおチンチンを拭いて、まずはフェラからです。

おチンチンはそんなに大きくないのですが、イクまでに時間がかかるので、フェラは大変でした。

「フェラはもういいよ。手でやって」

ゴムを被せて、手コキをします。フィニッシュは基本的に口内射精だったのですが、もしものときを考えてゴムを使用していました。ローションを垂らして、緩急つけて手コキしていると

「もう出ちゃいそうだから! 口でお願い!」

手コキをやめてゴムをはずし、口で精液を受け止めます。

「やっぱりあすかちゃんは上手いねー。すっごく気持ちよくなったよ」

流しで、口に溜まった精液を吐き出してうがいしていると、そう言われました。で、これで終わりではなく、2回戦目もあります。Aさんは性的欲求がすごく強い方だったので、1回ではすみません。最高は4回だったと記憶しています。2回戦目を無事に終えて、トークタイムへ。

Aさんは24時間介護が必要で、障害者の問題などについても、非常に詳しい方でした。そしてとても話しやすかったので、私も心を開いて、いろいろな話をしました。私は当時、今の夫と結婚前提の同棲生活中だったのですが、私が精神疾患を抱えていたので、いろいろと悩みがあってアドバイスをもらったりしていました。

「あすかちゃんは、自分で厄介事を抱えちゃうからなー。もっと彼氏と話した方がいいよ」

Aさんは、スキンヘッドで服は黒の革ジャンなど。首からは金の鎖をジャラジャラさげていて、見た目はほとんどやくざな感じなのですが、その見た目を裏切る、明るくて前向きで優しい人でした。笑顔もとてもチャーミング。

そして、話をして私が体力を回復すると、3回戦目では指入れで攻めてきます。自分も気持ち良くなりたいし、女の子も気持ち良くさせたい、という主義の方でした。なので毎回、私を必ず気持ち良くさせてくれました。

プレイの途中でおしっこを尿瓶に取って排泄の介助などもするので、体は確かに重度障害者なのですが、考え方は中途障害者のような人。健常者的な考え方と障害者の考えを持ち合わせて、なおかつ客観的に物事を判断していました。

また、Aさんは施設で暮らしていたこともあるので、自立生活している人と施設に入所している人の考え方の違いを教わったり、障害者が抱えるコンプレックス、各障害の特徴など、Aさんに相談しなければ本当に解決できなかった問題も多々あります。

Aさんとは、お店を廃業した後も連絡をとりあって、いろいろと相談に乗ってもらっていました。私にとっては、頼りになる兄貴兼カウンセラーでした。と、過去形で書きましたが、今でも電話でよく話を聞いてもらっていて、今回のコラムについても了解をとりました。とても、感謝しています。

それではまた次回♪

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