お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い
第44回 『耐えられるプレイ、耐えられない行為』
こんにちは。桂樹碧です。グンと寒くなってきましたね。冬物を着るべきか、秋物でがんばるか、悩む季節ですね。さて、今回はプレイ中にイヤだったお客様のことを書きたいと思います。
脳性麻痺のお客様で、体の緊張が強い方の指入れはけっこうキツかったです。本人の意思とは無関係に手が動いてしまうので、ラビアにピアスを開けていたときは、ピアスを引っ張られて出血したことも多々ありました。
それから、指の爪が伸びている人。ソープでも指入れはありますよね。爪が伸びているお客様が指入れしてくると膣が傷つきますし、困ります。指の爪が伸びていて、なおかつ緊張が強いお客様のときは、フェラチオするから指入れやめてくれー!!と思っていました。
以前在籍していたSMクラブでも指入れはありましたし、御主人様の命令でフィストファック(手をすべて膣に入れる行為)のために膣の拡張訓練をしていて、お店でもそれを売りにしていたので、滅多に痛いということはありませんでした。
SMを経験すると、どんなヒドいことをされても『命までは取られない! がんばれ私!』と忍耐強くなります。まぁ、麻縄でしばられて、目隠しで口にボールギャグをつけられたまま水風呂に沈められたときは、ちょっと生命の危機を感じましたが(苦笑)
ちょっと話は脱線してしまいましたが、指入れは好きではありませんでした。膣に指入れて、中をかき回せば、女の子に快楽を与えられる! 潮を吹かせられる! と思っているお客様がいるのは、ずばりAVの悪影響でしょうね。
こういうお客様に当たったときは、もう耐える! または「私、感じやすいから優しくしてね」とでも言うしかないでしょう……。
それから体を噛んで来るお客様。全身リップのつもりなんだと思うのですが、やはり脳性麻痺の緊張でガブリと体を噛んでしまうんです。力いっぱい噛まれて、あざになったこともありました。
痛いから止めてくれ、とは言えないので、なんとか他のプレイに持ち込もうとするのですが、女性の体を舐めたい! という強い意志の前では、そんなことは無駄でした。
私が愛人契約していた脳性麻痺の人も、背中やお尻を噛むのが好きだったんですが、お金をもらっているんだから、少々のことは仕方ない! と割り切って噛まれまくっていました。
そのほかは本番を強要してくるお客様。1度、無理矢理挿入されたことがあります。お客様は左手が麻痺しているだけの、軽度障害者の方でした。
「変な病気持っていないよね? 甥っ子と一緒にお風呂に入るから、甥っ子にうつすとマズいんだ」
プレイを始める前からそんなことを何回も聞いてきます。そんなに病気が気になるなら、風俗使うな! と、私は心の中で悪態をついていました。プレイでは素股でイキたいとのご要望だったので、ローションを垂らして素股を始めると……。
「ね、中に入れさせてよ」
「本番行為は禁止されているのでできません」
「だって○○ちゃんは入れさせてくれたよ」
本番禁止のSMクラブでもそうだったのですが、こうやって在籍嬢の名前を出して、やらしてくれた、というお客様が多いんですよね。お客様がウソをついていることもありますし、実際に本番行為をしている女の子もいて、どちらにせよ迷惑でした……。
「とにかく本番は禁止されているので、できません」
「入れさせてよ」
そう言ってお客様は、動く右手でおチンチンをつかんで、私のおマンコに無理矢理突っ込んできました。慌てて体を離したのですが、ときすでに遅し。お客様は射精されていました。
当時、身を守るためとスケジュール調整のためにピルを服用していたのですが、もしかして……という不安も拭いきれなくて、怒りが沸々と沸き上がってきました。
「お姉さん、そんなに怖い顔しないでよ」
急におどおどした態度になったお客様。お店の規定で本番されたら、時間があってもプレイは強制終了ということになっていたので、無言で携帯電話を取り出して、店長に連絡を入れました。
「お客様がルールを守っていただけなかったので、今日のプレイはここまでです。シャワー浴びてきますので」
「そんなに怒らないでよ。シャワー、僕が洗ってあげるよ」
「けっこうです!」
シャワー中は、本番強制された悔しさで涙が出てきました。こんなんじゃプロ失格だ、という気持ちでした。もうなんのサービスもしてやるか! と思って、サッサと洋服を着て、シャワーから出てきたお客様が着替えるのを待って、ホテルを出ました。ホテルは郊外にあって、外は真っ暗でした。
「俺、こっちから帰るから」
と、いきなり走って逃げるお客様。本番強要の場合は罰金を払わされると思ったんでしょう。残念ながら罰金の規定がありませんでした。SMクラブだったら、罰金100万円だったんですけどね。
禁止店での本番行為だけでなく、どういう風俗のジャンルにも、お店での禁止行為をするお客様はいますよね。当時の私はそういうお客様の気持ちが分かりませんでした。でも今では、強要することで性的興奮を得るタイプの人なのかなー、と思います。
みなさんも、中にはプレイを超えて、人がイヤがることをして歓ぶお客様がいることを心の隅に置いておくといいと思います。
それでは。また次回♪
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