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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第40回 『イチバン多かった障害』

こんにちは。桂樹碧です。しっかり体調管理していたつもりだったのですが、風邪をひいてしまいました。季節の変わり目ですから、みなさんも気をつけてくださいね。

さて、前回は接客の難しい障害として頸椎損傷・脊髄損傷を取り上げましたが、今回は先天的な障害のお客様のことを書きます。あくまでも私個人の主観なので、すべての事柄が当てはまるワケではありません。

障害者専門デリヘルに勤務していて一番多かった障害は脳性麻痺でした。そして、多分みなさんが障害者としてイメージする姿は、脳性麻痺が多いと思います。

脳性麻痺は障害の度合いが人によってさまざまで、言語障害で話せず、体の自由もまったく効かない方から、軽く足を引きずるだけの方、と本当にさまざまでした。

脳性麻痺がどういう物かというと、受精から生後4週までに、なんらかの原因で受けた脳の損傷によって引き起こされる運動機能の障害をさす症候群です。脳の損傷部位によって4つのタイプに分かれています。私がプレイしたお客様は「アテトーゼ型」と言われるタイプが多かったと思います。

アテトーゼ型の原因は大脳基底核の損傷によるもので、不随意運動をしてりまうのと、言語障害を持つのが大きな特徴です。

施設で生活している方もいましたし、自立して一人暮らしをしている方、家族と暮らしている方もいました。個人差なのかもしれませんが、施設で生活している方ほど、風俗を使う罪悪感みたいな物を持っているように感じました。

雑談をしていると、世間から隔絶されて暮らしている印象を受けました。世間の荒波を知らないという感じですね。それから、普段からあまり異性と一緒にいる経験が少ないからなのでしょうか、プレイになるとものすごく貪欲でした。

自立生活している方は、24時間体制でヘルパーさんを使っている方が多く、人の手を借りないと生きていけない、という面では施設で暮らしている方と似たところはありましたが、比較的自分の思い通りに自由な生活を過ごせるので、普通のデリヘルを呼んだり、ソープへ行く方もいました。

しかし、性的なことに理解のあるヘルパーさんを探すのが大変だったようです。また、施設暮らしの方と同じく、プレイは貪欲でしたね。

私は障害者専門デリヘルに勤める前はSMクラブにいて、そこでは年齢層が高めで遊び慣れているお客様ばかりだったので、脳性麻痺のお客様の女性への猛烈な貪欲さというのは、初めての経験でした。

このコラムの第10回で、施設内でプレイしたことを書きましたが、施設暮らしの方とのプレイは施設まで車でお迎えに行き、施設近くのラブホテルでプレイすることがほとんどでした。

施設で暮らしている方は、重度障害の方ばかりだったので、今日のお客様は施設暮らしと聞くと、いつもより気合いを入れて仕事に行きました。

爪は短く切ってあるか、ネイルやペディキュアは綺麗に塗れているか? と確認したり、女の子の洋服を脱がせたいというリクエストも多かったので、障害があっても脱がせやすいように、ウエストがゴムのスカートを履いたり。

『私が最初で最後の女』になる可能性を考えて身支度して、プレイに臨みました。

今、東京都内で障害者専門デリヘルは一軒ありますが、聞く話では開店休業状態だとか。施設暮らしでなかなか性風俗を使えないお客様は、今頃どうしているんだろう? と思います。

手などで性的介助をしてくれる団体もあるので、そういった所を利用しているのかな? と思いますが、『異性の肌に触れたい! 抱き合いたい!』という希望は満たされません。

一番良いのは施設側も了承して、性的欲求を解消できるような体制が作られることでしょうね。とても難しいことではありますが。

次回は自立して在宅で生活している方のことを書きたいと思います。

では。また次回♪

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