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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第35回 『ヒーリングとエロ【前編】』

こんにちは。桂樹碧です。夜風が少しだけ秋めいてきましたね。でも日中は猛暑で、日傘が無いとつらいですが。私は今年から日傘を使い始めたのですが、いいですね! 目が弱いので直射日光がさえぎられて、昼間でもつらくないです。

さて、今回はちょっと季節を先取って、クリスマスシーズンの話。この時期は通常の3割増くらいの集客があり、クリスマス前が特に忙しいです。障害者年金の受給月が偶数月なので、それも影響していると思います。

12月に入ったら店長が、接客時にサンタガールのコスプレとケーキのプレゼントという企画を提案してきました。私も試しにサンタガールを着たのですが、これが見事に似合わない(苦笑)でも、mixiに顔を隠して写真をアップしたら好評だったので、私の「顔には」似合わない、という寂しい結果となりました(泣)

この日の仕事は東京湾岸地域の豪華なマンション。デリヘルバッグにサンタガールの衣装を入れ、ケーキを持って店長の送迎で行きました。ケーキは、店長が用意してくれたコンビニの2個セットのケーキです。玄関はオートロックなので、店名と自分の名前を名乗って開けてもらいました。

「部屋のカギは開いているから、ドア開けて勝手に入ってきて」

お客様が住むフロアへ着いて、部屋を探します。

「こんばんは。○○(店名)のあすかです」

部屋に入って、ブーツを脱ぎながら名乗りました。

「待っていたよ。さ、入って入って」

お客様はざっと見た感じ20代後半。先天的に右足が短い障害で、ひざくらいの位置に足の甲がありました。松葉杖などはを使わずに、ケンケンで歩いていましたいました。部屋のつくりは4LDK。新築で東京湾の夜景が眺められるリビングに通されました。

「素敵なお住まいですねー」

「夜景が綺麗だからここに決めたんだけど、もう少し会社に近いところに引っ越そうと思っているんだ」

部屋の隅に目をやると、女性向けファッション雑誌が置いてありました。彼女の物なのか、家族の物なのか判別はつきませんでしたが、聞くのも野暮なので、黙っていました。店長にプレイ開始を告げて、スタートです。

「あ、そうそう。これ12月限定のケーキサービスです」

「それじゃ、コーヒーか紅茶煎れるよ。どっちが好き?」

「紅茶をお願いします」

「わかった。適当にその辺りに座ってて」

対面式のキッチンのスツールに座って、お客様が紅茶を煎れるのを見ていました。

「はい、紅茶。砂糖はいくつ?」

「ストレートでいいです」

リビングの隣の和室で、一緒にケーキを食べました。和室には大画面のTVがあって、CATVの海外ドラマが流れていました。

「そう言えば、サンタガールのコスプレは?」

「持って来てますよ。着替えましょうか?」

「うん。ぜひ見たい」

見てガッカリだろうなー、と思いつつ着替えましたが……。

「可愛いね。似合っているよ」

と、お優しい言葉。くーっ! 彼氏にも大爆笑されたのに、なんて優しい人なんだ!

「今日は妙に人恋しくてね。それでデリヘル呼んだんだ」

ギュッとハグされました。そのまま、ケーキの味のするディープキス。

「和室だと座っているのキツいから、リビングの電子ピアノのイスに座っていいかな?」

「はい。大丈夫です」

リビングに移動して、お客様がイスに座り、私はお客様の前に立ちました。

「最近仕事で疲れることが多くて、あすかちゃんに癒してほしいんだ」

この頃、私はスピリチュアルカウンセリングに通っていて、効果を感じていたのでその方法を使ってみようと思いました。

「おでこくっつけますね。素人ですがスピリチュアルカウンセリングを受けているので、おでこから気を流し込みます」

そう言って、自分のおでこをお客様のおでこにくっつけます。私の元気なエネルギーが少しでもお客様に流れるように、お客様が元気になりますように、と念じながら、お客様をギュッとハグしました。お客様もギュッとハグを返してくれました。

「なんか温かい物が流れ込んでくる感じがするよ。気持ちいい」

そう言われて、より集中して、気が流れ込むようにがんばりました。お客様は私の胸をいじったりしてきましたが、スカートの下には手を入れてきません。そんな状態で、1時間ほど抱き合っていました。

すると、店長から終了のコール。たいていのお客様はそこでプレイ終了するのですが、1時間延長してほしいと言われて、しかも延長時間もずっとヒーリング(?)となりました。

私はパワーを出しすぎて、ちょっとつらくなってきましたが、お客様はまだまだ物足りない感じでの時間延長でした。

「すごく癒されたよ!!」

終了後、お客様はすごくスッキリされた顔でした。正反対に私は疲労困憊。

「近いうちにまた指名入れるから、その時はちゃんとエッチなことして楽しもうね」

「ありがとうございます。楽しくエッチなことしましょうね♪」

そう言ってお客様の家を後にしました。翌日、カウンセラーに電話したら「そんな大量に気を注いだら桂樹ちゃん倒れるよ。今、体調悪いでしょ?」とズバリ言われました。3日間ほど寝込むことになりました。はい。

続きはまた次回♪

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