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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第34回 『人の欲望は空を越えて【後編】』

こんにちは。桂樹 碧です。

前回までのあらすじ
鳥取までの長期出張。お客様は脊損。ご希望は「女教師を犯す」イメージプレイです。イメージプレイは無事に終わって、私のフェチをカミングアウト。お客様提案で、私を壁際に追いつめ、ローターと指でオマンコを弄るプレイへ。

白のブラウスはボタンが弾けて、黒のミニのタイトスカート。お客様は車椅子に乗り移り、壁際に私を立たせて「ほら、欲しいんだろう」とスカートの中に手を入れて来ます。お客様の姿勢保持が大変そうなので、半ば車椅子に座ったような状態でプレイしました。

これには私のフェチ大炸裂。いつもならローターぐらいじゃ気持ちよくならないのですが、お客様が上手なのと、シュチュエーションのせいで、ものすごく感じまくりました。

「姿勢つかれてきたから、これで終わり。いい声あげていたね。あそこもぐしょ濡れだ」

「すごく気持ちよかったです! ありがとうございました!」

「俺もこんな体勢でやるの初めてだったから、楽しかったよ。シャワー浴びておいで」

指示通りシャワーを浴びて戻ってくると、お客様はベッドの上にいました。

「こっちおいで」

言われるままに全裸でお客様の横に行きました。

「横になっていいかな? ちょっと疲れた」

バタン、と横になったお客様の横に寝ました。腕枕してくれたので、お返しにギュッとハグ。

「東京からわざわざ、鳥取まで女の子を呼ぶなんて、変だと思ったでしょ?」

「はい。お客様が東京に来られた方が安いのではないかな?とちょっと思いました」

「実はさ、地元のソープで遊んでいたこともあるんだけど、そこの嬢に、俺が入院していたときにお世話になった看護婦さんがいてさ。気がつかないで指名しちゃって、部屋に入ってビックリだよ!!」

「うわ! それはビックリですね!!」

「でしょ? で、今度はデリヘル頼んだら友人の妹が来ちゃってさー。だから東京から呼んだんだよ。遊んでいるの親にバレたらマズいしね」

最初、お客様に感じた冷たさは消えて、ほんわりしたムードになっていました。

「俺、怪我して(専門の病院がある)大分県に運ばれてリハビリして、一人暮らしするぞ!って考えていたんだけ、親がウルサくてね。バリアフリーに実家も改築されちゃってさ。実家で暮らすことになったんだよ」

一人暮らししたい! 自立した生活を送りたい!! という実家暮らしや施設暮らしの方はけっこう多いのですが、介助が必要になる場合が多いことと、車椅子で楽に暮らせる家が無いことが問題になります。特に問題なのは住居。浴室も改装工事しなければいけないですし。

「一応、在宅でプログラマーやっているんだけどね。なんだかんだで地元は居心地が良くてね。友達もいるし」

「私の御主人様も大分でリハビリして、今は福岡に住んでいますよ」

「へー。遠距離恋愛なんだ。寂しくない?」

「ときどき寂しくなりますが、毎晩ヤフーチャットで話していますし、三ヶ月に一回くらいは会っているので」

「仕事しているんだよね?」

「はい。プログラマーやっています。同業者ですね」

脊損頸損の人はプログラマーを職業にしている人が多いです。座ったまま仕事ができるので、リハビリ施設の職業訓練でプログラマーになるための勉強ができたりします。

「ときどき友達に、夜中に砂丘に連れて行ってもらうんだよ。車椅子だから砂地は自走できないから、友達に抱えてもらってなんだけどね。砂丘で寝転がって星空を見るのが好きなんだ。だから地元で生活しているのが楽しいよ」

そんな話をしていると、プレイ終了の電話が鳴りました。

「友人が介護タクシーやっていて、時間予約しているから、それに一緒に乗って待ち合わせした場所まで送るよ」

友人も公認のデリヘル遊び、というわけです。着替えて荷物を入れていると、クラクションが聞こえました。介護タクシーなので、私は助手席に座って、お客様は車椅子のまま乗れるように改造された、タクシーの後部に乗り込みます。

待ち合わせ場所まで送っていただき、ちょうどお昼を食べていなかったので、美味しいお好み焼き屋さんを教えてもらいました。

「あすかちゃん、今日はとっても楽しかったよ」

車椅子用の狭いスペースに入り込んで、ギュッとハグをしてキスをしてしまいました。

「こちらこそ、楽しい時間でした。ありがとうございます」

タクシーが見えなくなるまで見送って、さて昼ご飯だ! と教えてもらったお好み焼き屋さんへ行ったのですが、その日は休業日。仕方ないので、近くにあった喫茶店でドライカレーを食べました。

無事に羽田に着いて、店長が迎えに来てくれたので、ブラウスのボタンの件を説明しました。

「いいプレイできたんだね!」

「はい!!」

その日は忘れられない一日になりました。今も砂丘で星空を眺めているのかな……。

それではまた次回♪

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