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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第30回 『ブラとパンツ【後編】』

こんにちは。桂樹碧です。今回で連載も30回目になります。読んでくださっている皆様、ありがとうございます。

今回は、前回のお客様から二度目の指名をいただいたときの出来事です。お客様は脳性麻痺で言語障害が強い方。まだ新人だった私は、お客様の話を聞き取りづらくて苦戦した上に、不随運動でラビアのピアスが引っ張られて痛い思いをしました。

この日のお仕事も、前回使ったのと同じラブホテルでした。入り口の段差を越えるのに、車椅子の背面のグリップを下に押して入ろうとしたとき、ホテルの従業員の人が出てきました。年齢は50代後半ぐらい。

「お手伝いしましょうか?」

前回、私一人でも越えられましたが、せっかくのご好意だったのでお願いしました。すると、手慣れた感じで車椅子のグリップを下に押して、前輪を上げて段差越え。

車椅子で段差を越えるには、前輪を浮かせなければいけません。そのためにグリップを下に押して、前輪を上げます。これは実際に車椅子の人が身近にいないと、わからないことです。介護職の経験でもあるのかな?と思いました。

「お部屋は何号室にしますか?」

「ひ、ひ、広い部屋がいいです」

従業員さんは、私に向って話すのではなく、お客様に向って話します。これを見て、やっぱり介護職だった人かな?と思いました。障害者の人と一緒にいると、大抵の人は健常者の私に話しかけてきます。でも、これって失礼なことなんですよ。使うのはあくまで障害者のお客様ですから。

知人の車椅子の人と新宿の某デパートでエレベーター待ちをしていたとき、私に向ってデパートの従業員が話しかけてきて、知人が「車椅子で乗ろうとしているのは俺なんですよ! 俺と話してください!」と激昂したことがありました。

「308が比較的広い部屋ですが、車椅子の邪魔になりそうなテーブルがあるので、私も一緒に入って動かしますね」

「お、お願い、し、しまます」

ということで、三人でエレベーターに乗って部屋へ。確かに大きなテーブルがあ、それを部屋の隅に移動してくれた従業員さん。

「出るときに声かけてください。テーブル直しますから」

そう言って部屋を出て行きました。私は、店長に電話を入れて、プレイ開始。今回もお客様はお風呂には入らず、私がシャワーを浴びている間に洋服を脱いで、ベッドに移動していました。洗浄綿でおチンチンを拭きます。

「こ、ここ、につ、ついていたものは?」

69の体勢になったとき、お客様が戸惑ったように声をあげました。

「ピアスですか? 仕事の邪魔になるので外してしまいました」

「お、俺が、ひっぱったから?」

「いえ、他の方とのプレイでも同じようなことがありましたし、AVの撮影で外すことがあって、それを機会に外しました」

そう言うと、お客様は安心されたのか、すごい勢いで吸いついてきました。私もフェラを始めて、喘ぎ声をあげました。

「で、で、出ちゃう!!」

お客様が叫んだので、慌てて体勢を変えて口内射精。なんとか間に合いました。うがいをして、部屋に戻ると、すぐにお客様が

「ぱ、パンティーと、と、ブラジャー、ほ、欲しい」

と、言われました。前回欲しがっていたのをすっかり忘れていた私。でも、店長からは下着のことは言われていないし……。

「店長から下着持ち帰りのオプションのことを聞いていないのですが、受付のときに言われましたか?」

「い、いって、ない」

「それではお渡しすることできませんよ」

「ご、ご、五千円出すから!! ぱぱぱパンティーと、ぶぶブラジャー欲しい!!」

その日のブラとパンツはセットで1,980円という安物。仕事のときには、安い下着屋さんで買った男性受けするような可愛い物を着けて行くことにしていました。オプション料金もちょうど5,000円だし、お金もらえるならその方がいいや!と思い

「今回だけですよ」

と言って、ブラジャーとパンツをお客様のカバンに入れました。

「あ、あり、ありがとう」

お客様は満面の笑みを浮かべました。そんなこんなで、プレイ終了の携帯が鳴り、フロントに電話して先ほどの従業員さんに部屋まで来てもらうことに。従業員さんはすぐに現れ、テーブルを片付けて、車椅子を押してくれました。

すごく手際がいいので、お客様がホテル代を会計しているときに、従業員さんに聞いてみました。

「車椅子の扱い方お上手ですね。介護系のお仕事のご経験がおありですか?」

「いえ、娘が障害者なんですよ」

日頃から娘さんの生活介助をしているそうで、車椅子の扱いは日常のことだと。お客様を送る介護タクシーまで車椅子を押してもらい、仕事は無事終了。

さて、ノーブラ・ノーパンな私。ま、いっか!とそのまま家に帰りました。ノーブラ・ノーパンは御主人様と会うときや、一人野外露出撮影のときはいつもそうだったので、慣れていました。……あぁ、本当に変態だったな、私。

それでは。また次回♪

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