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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第23回 『初めてのロングコース【後編】』

こんにちは、桂樹碧です。とうとう梅雨。出勤するときに何を着て行くか悩みますね。

前回までのあらすじ
初めての12時間のロングプレイ。お客様は脊髄損傷で褥瘡(じょくそう:酷い床ずれ)の手術をしたばかりの方。SMがしたいとのリクエストだったのですが、選んだSMルームには、しょぼい拘束椅子があるだけ……。まずはお客様に気持ちよくなってもらおう!とワキの下まで舐めてみたりしました。

「せっかくだから、拘束椅子使おうよ」

お客様が部屋に置かれた拘束椅子を指差します。

「俺、背中を下にして寝るのちょっとキツくなって来たから、ベッドの上に腹這いになってプレイしてみたい」

そう言われたので、拘束椅子をベッドの足下に置きました。するとお客様がひと言。

「この状態であすかちゃんが座ったら、アソコ丸見えになるね」

なんと! 拘束椅子に座ると、ベッドの高さとアソコがちょうどいい具合になりました。

「いいねー! 丸見えだよ。ローター使うよ」

と、ベッドに腹這いになったお客様に攻められました。最初は、そんなに感じてなかったのですが、徐々に快感に変わり、喘ぎ声を出してしまいました。

「淫乱だねー、あすかちゃん。汁で手がベタベタになったよ」

椅子から降りて、お客様の指を舐めます。

「自分で掃除もしてくれるんだ。指、舐められると気持ちいいね」

「指を舐めるの好きなんです。お客様も喜ぶ方が多いですし」

「なんか、フェラされているみたいだよ。うつぶせで寝転がりながら、オマンコ見れて弄れるなんて最高だね!」

前回も書きましたが、お客様は下半身のほか、上半身にもわりと麻痺があります。こういった場合、感覚が残っている部分を舐めたり、視覚で満足していただくことが有効です。

この時点で、ロングコースの残りは4時間ほど。雑談タイムに入りました。

お客様のお尻と背中にはガーゼが貼り付けてあって、体液が少し染み出していました。ですから、お客様はベッドにうつぶせで雑談タイムです。褥瘡の手術のことなどを聞き、体の感覚が無いことって、怖いなー、と改めて思いました。

「そうだ、そうだ。縛りやりたいんだけど、ロープ貸してくれる?」

ベッドの上に並べておいたロープを、起き上がったお客様に手渡しします。

「SMのAV観て、縛ってみたかったんだよ。どう縛ればいいのか指導してほしいな」

「はい。じゃ基本的なところから。後手縛りと言って、背中に手を回しますので、縛ってください」

ここから緊縛プレイのスタートです。

お客様が、あーでもない、こーでもない、と試行錯誤しながら縛ってくださいます。けっこういい感じで縛られました。

「うーん。ここで通すより、こっちから縄を持って来た方が綺麗だなー」

と独り言を言いながら縛るお客様。かなり筋がいいです。

「お客様、ボーイスカウトとか入っていました? お上手ですよ」

「バイク事故で脊髄損傷するはるか前、小学生のときだけどね。ロープワークを学んだよ。SMの縛りにも有効なんだねー」

最初から割とキチンと縛れる方は、ボーイスカウトでロープワークの経験があったり、ヨットでロープワークの経験があることが多いです。SMとは対極の世界なんですけどね。

「うん。一応完成。ちょっと前向いて。もっと胸の辺りキツく縛れそうだなー」

と縄を追加。もう完全に自分の世界に入っています。

「縛り、楽しいね。これはハマる人の気持ちがわかるよ」

胸を縛り上げながら、楽しそうに話すお客様。

「もっと俺の方に近づいて。力が入らないから縛れない」

脊損で腹筋や背筋が機能しないので、力一杯縛るのは、なかなか難しいようでした。ベッドの上に座り込んで、姿勢を維持するのが精一杯なお客様。なるべく近づいて、縛り上げてもらいました。

「うん。満足!」

初心者のわりにはセンスのある緊縛でした。

「お上手ですよ。本当に縛りやったことないんですか?」

「ないよ。ボーイスカウトでの経験が役にたったね。写メ撮らせてもらっていいかな?」

「いいですよー」

本当はカメラ撮影はオプション料金がかかるのですが、ロングコースだし、デジカメじゃなくて写メならいいかなー、と思いました。何枚か写メを撮った後、縄をほどかれました。するとお客様からまた喜びの声が。

「いいねー! 縛った跡がついた体って」

私が縄を片付けていると、お客様が満足気な様子で言いました。

「私も縄跡が残るの好きなんですよ。でもすぐに消えちゃいますけどね」

「片付けていていいから、その跡も写メで撮らせて」

相当楽しんでいただけたようなので、縄跡を写メしてもらいました。そんなこんなで、プレイ時間はあと1時間。

「お金があったから、ロングコースにしてみたんだけど、実は12時間も飽きないかな?と思っていたけど、飽きなかったね」

「私もちょっと不安だったんですよ」

2人で笑い合いました。荷物の整理をして、後は洋服を着るだけの状態で雑談。店長から終わりの電話が入ったので、互いに服を着てギュッとハグとディープキス。お客様の荷物と、自分の荷物を持って、部屋を出ようとしました。

が、部屋を出るときにアクシデント。お客様が車椅子を壁にぶつけてしまい、壁に穴があいてしまいました!

「ヤバ、壁に穴空けちゃったよ!」

「あら。安い壁だから簡単に穴開いちゃうんですね」

「サッさと逃げよう!」

と言うワケで、スタコラ逃げて来ました。お客様がご自分の車に乗り込んで、駐車場を出て行くのを見送ってから、店長の車に乗りました。

「どうだった? 12時間のロングプレイは?」

「前半は時間が進むのが遅く感じたんですけど、後半はあっという間でしたね。縛りやったりしていたので」

「やっぱりSMコース作って正解だったね」

そんな会話をしながら、O駅まで送ってもらいました。性的な快感が得られなくても、性感帯はあるし、SMで性的興奮を呼び起こすこともできるんだなー、と思ったプレイでした。

それではまた次回♪

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