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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第22回 『初めてのロングコース【中編】』

こんにちは、桂樹碧です。

前回のあらすじ
初めての12時間ロングプレイ。お客様は脊髄損傷で褥瘡(じょくそう:酷い床ずれ)の手術をしたばかりの方。SMをしてみたいとのリクエストだったので、SMルームのある部屋を選んだのですが……、部屋は期待はずれ。

お店にプレイ開始の連絡を入れて、私だけがシャワーを浴びました。今回のお客様は、障害のためバスルームに入るのが困難だからです。部屋に戻るとお客様は上半身だけ裸になって、ベッドに寝ていました。

「俺、留置カテーテル入れているから下は脱がないよ」

脊損頸損だと排泄障害があり、人によってさまざまですが、自己導尿(尿道にカテーテルを入れて膀胱に溜まっている尿を出す作業)している人や、留置カテーテル(尿道にカテーテルを入れっぱなしにして、足などに尿が溜まる袋をつけている)だったり、オムツ着用の人がいたりします。

社会復帰する際に排泄障害は、かなり重要な問題です。それぞれ良いところと悪いところがありますし、人によって症状が違うので、その人の障害に合わせた方法を使います。

「麻痺ってどの辺りまでありますか?」

「乳首が少し感じる程度。気持ち良くさせて欲しいな」

「分かりました」

とは言ったものの、どうすれば気持ちよく感じてもらえるか迷いました。まずはディープキス。お客様が吸っていたタバコの匂いを感じるキス。そのまま首筋を舐めて、乳首は指でいじくりました。とにかく性感帯を探して、舌を鎖骨の上などに。

鎖骨の上を舐めると、ちょっとだけお客様の反応がありました。次はどこにしようかな? と考えて、ワキの下を舐めてみました。

「うわ! くすぐったいよ」

くすぐったい、ということは神経が過敏な場所ということで、このまま責めたら気持ち良くなるかも! と思い、ワキの下を集中的に舐めました。

「くすぐったいよー!! でもなんか気持ちいいよ!!」

そう言われて、ガンガン舐めてみました。お客様はくすぐったいのと気持ちいいので、喘ぎ声をあげていました。

「なんだかすごく変な気持ちになってきたよ。くすぐったいの通りこして、気持ちいいよ! なんだか変になりそうだ!!」

そう言われては、舐めるのを止めるわけにはいきません。舌で激しく舐めて、時折軽く吸い上げたりしました。

「ありがとう。もういいよー!!」

お客様絶叫。そこで舐めるのをやめました。

「ワキの下を舐められるなんて初めてだよ! なんかすごく不思議な感覚だった」

と、お客様は汗を流しながらぐったりとしていました。

「性感帯って、神経が集まっている場所だと思ったので、ワキの下舐めてみました。私も初めてですよ」

脊損頸損のお客様とのプレイのときは、フェラしてもダメなので、毎回性感帯を探すのが大変でした。でも探し当てられると、やった! という気持ちになりました。

「少し休憩にしよう。リュック、渡してくれるかな? タバコが吸いたい。あすかちゃんもタバコ吸うなら吸っていいよ」

「それじゃ、お言葉に甘えて吸わせていただきます」

テーブルの上に置いてあったお客様のリュックを渡して、私もバッグからタバコケースを取り出しました。

「喉乾いたから、冷蔵庫見てくれる? お茶系の物ある? あすかちゃんも好きなの飲んで」

ベッドの上に灰皿を置いて、しばし休憩。

「あすかちゃんはなんで障害者専門デリヘルに勤める気になったの? SMクラブの方が仕事あるんじゃないの?」

「SMの御主人様の命令なんですよ。御主人様もお客様と同じ脊損ですよ」

「へー。御主人様かー。うらやましいな。その人とSMプレイするんだよね?」

「はい。遠距離なので頻繁に会えないんですが、会ったらまずキス、じゃなくて往復ビンタが飛んできますよー」

「あははは! そりゃすごいや! で、感じちゃうわけ?」

「そうです。自分でもおかしいと思うんですけどね」

などと話して、ゆっくりタイム。時間は腐るほどあるので、ゆっくり話すことができました。なので、自分の障害者フェチをカミングアウトしてみました。

「うーん、深いねー。御主人様が脊損で車椅子かー」

「そうなんですよ。私の理想を全部詰め込んだような御主人様です」

「いいなー。俺もそんなフェチの人と付き合いたいよ。あ、そろそろトイレいかなきゃ。手伝って」

お客様がベッドから起き上がって、車椅子に乗り移ります。その後について行くと、トイレの扉が邪魔で、トイレに入ることはできません。

「悪いけど、これトイレに捨てて」

お客様はズボンをめくり上げて、足に装着しているビニール袋を手渡してきました。中身は尿。カテーテルから出た尿が、ビニール袋に溜まるのです。生暖かい尿を、トイレに捨てて流します。

「やっぱり障害者専門デリヘルの子だねー。普通の風俗嬢じゃ、尿の入ったビニール袋を手渡したら引いちゃうからね」

と、お褒めの(?)言葉を頂きました。12時間のロングプレイはまだまだ終わりません。

それでは続きは次回♪

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