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私はハグ屋さん

お客さんは障害者。そんな専門デリヘルでの経験が豊富な著者が書く、さまざまな男性との出会い

第20回 『しゃべれないお客様とのプレイ』

こんにちは、桂樹碧です。

その日の仕事は施設暮らしの、50代の脳性麻痺の方でした。

「脳性麻痺で言葉がしゃべれないんだけど、トーキングエイドとか使ってないから、会話ができないんだよ。依頼はメールで来るから、キーボード打てないわけじゃないんだけどね」

行きの車で店長から聞いたお客様の情報です。

うーん。今日は難しそうだなー、と正直思いました。どうやってコミュニケーションを取ればいいんだろう?と悩む私。その間も、車は施設に向って走ります。施設への道は未舗装で、周囲も雑木林と畑があるだけで、住宅地から隔絶されたような場所にありました。

お客様は施設の駐車場で、車椅子に乗って待たれていました。

「どーも、こんにちは○○倶楽部の店長です。こちらあけみちゃんです」

「本日はご指名ありがとうございます。あけみです。よろしくお願いします」

お客様は満面の笑みでうなずかれます。お客様を車に乗せて、車椅子を畳んでトランクに入れて、出発。着いたのは年代物な感じのラブホテルでした。ここは経営者が障害者で、バリアフリールームが一室ありました。

しかし、この日はバリアフリールームは使用中で、空いているのは二階の部屋が一室だけ。こんなときは、店長が活躍します。

「僕が運びますから、二階でも大丈夫ですね。あけみちゃん、お客様の荷物持って、ドア開けて」

店長、腰痛持ちなのに頑張ります。私も急いで荷物を持って、二階へ通じる階段のドアを開けました。階段は狭くて急で、お客様を抱えて上る店長はかなりキツかったと思います。

部屋のドアを開けると、わりと広い造りでした。しかし店長は、車椅子まで持ち上げてくるのは諦めて、ベッドの上にお客様を寝かせました。

「それじゃ、今からってことで。あけみちゃん、よろしくね」

そう言って部屋を後にする店長。今回のような場合は、店長の負担はかなり大きくなります。

「お洋服脱ぐの手伝いましょうか?」

私が申し出ると、お客様は首を横に振りました。自分でやるということだなと思って、私も裸になりました。お客様はベッドの上で悪戦苦闘していましたが、なんとか全裸に。お客様をシャワーに連れて行けないので、局部は洗浄綿で拭きます。

そして、お客様は言葉でリクエストできないので、私から「プレイの流れはディープキス、69、フェラで射精でいいですか?」と質問。お客様が首を縦に振ってくれたので、これでいいということだと了解して、プレイスタートです。

ディープキスどころか、顔全体を舐めまわされて化粧ハゲハゲ状態。続いて胸をつかんできたので、気持ちを察して口のところにおっぱいを持っていくと、興奮したお客様は、さわったり舐めたり吸ったりとおっぱいを弄くり倒し始めました。

ここで一つひらめきました。

「気持ちよかったら、私の右胸を叩いてください」

バシン、バシン、と右胸が叩かれます。これでコミュニケーション成立! その後は右胸叩かれっぱなしでした。でも、それがお客様の快感を表していて、そのうち口内射精でプレイ中断。洗面所に吐き出して、ついでにハゲた化粧も洗い流しました。

「気持ちよかったですか?」

ベッドに戻ってお客様に聞くと、ペチペチと右胸が叩かれました。その後は二人でイチャイチャとくっつき合って、キスなどをして時間まで楽しみました。プレイ終了の電話が鳴り、二人とも着替え終わったところで、再度店長に連絡。

店長が部屋に来て、お客様を抱えて階段を降りて行きました。お客様は終始にこやかな表情。私は、よっしゃー!と心の中でガッツポーズでした。

なぜ、お客様がトーキングエイドを使わないのかは謎のままでしたが、こういうコミニュケーションの取り方も、アリと言えばアリなのかなー、と思ったお仕事でした。

それでは、また次回♪

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