
- 風俗百物語 VOL.26
- 恐怖の鏡張り個室
- 東京都 牛子 30歳
- 以前、働いていた箱ヘルでの出来事です。その店の個室は天井が鏡張りになっていて、そこにうつる女の子と客のからみを見て、お客さんの興奮を高められるようになっていました。
なので、だいたいはお客さんが仰向けになって女の子が上から覆いかぶさるようにプレイ。お客さんは女の子を見たり鏡を見たりと、よく視線を動かしていたものです。
お客さんいわく「騎乗位素股で攻めつ攻められつしているときに、鏡にうつる二人の身体がエロくていい」。
でも、女の子によっては、その鏡にうつる3人目の誰かを目撃してしまうこともありました。そう、霊です。私は見えないので分かりませんが、見えたって女の子たちによると、女性の霊だそうです。
顔だけぼんやりと浮かび、その下は裸かなのかブラをつけてるのか……。なので、風俗嬢の霊じゃない? と待機室でずいぶんウワサになったものです。
店長など男性スタッフも、女の子からの報告で霊が出るらしい、ということは把握していましたが、当時は箱ヘルも忙しかったので、出る部屋を使わない日はなく、その部屋にご案内になったときは私も、今度こそ見るんじゃないか……と不安でいっぱいでした。
なので、私が仰向けになって視線を鏡に向けなければならないときは、なるべく感じているかのように薄目をしていましたね。
それでも、ちょっと変態入った客は私のアソコをいじりながら、「ほ〜ら○○ちゃん、鏡を見て〜。指がオマ〇コにグチュグチュだよ〜」とか羞恥プレイで鏡を見るよう促されたものです。でも、私に霊は見えませんでした。
しかしあるとき、ついに初めて……、なんとお客さんが鏡にうつる女の霊を見てしまったんです! その日、私は出勤じゃなかったのでほかの子に聞いたんですが、お客さんの「ギャー」という悲鳴が店中に響き渡ったそうです(笑)。
そんなこんなで、お店側も「客にも見えるようになって変なウワサを立てられちゃ困る」ということで、その個室の鏡をはがすことになりました。
お寺のお坊さんを呼んでお払いをしてもらったんですが、そのときは希望する女の子も来ていいということで、私を含めて多くの在籍の子がヘルスの個室から廊下まで寿司詰め状態でお払いを受けました(笑)。
そしてついに、鏡をはがす工事の日。業者さんが鏡をはがすとそこには……、水着姿でジョッキを持った女性が微笑む、古〜いビール会社のポスターが貼ってあったそうです……。
なんか笑い話みたいなオチになっちゃいましたけど、鏡はポスターの女性の顔が透けるほど薄くないし、霊の顔は鏡のいろんなところに現れていたそうなので、ポスターが霊の正体説はないと思います。ちなみにその箱ヘルは、まだ元気に営業中です!
- ■ この記事の感想を下のボタンを押して送ってください。
- ■ この投稿に寄せられた感想
- らぶぼにーた編集部
鏡をはがした後、女性の霊は現れなくなった……んですよね!? 体験談が掲載された牛子さんには商品券を贈ります! みなさんも、背筋も凍る恐怖体験からライトな怪談まで、ぜひ聞かせてください!
- No Title
どっかの国の首相官邸に出る幽霊の方がこわそう。
- ■ この体験談に意見、質問、感想がある方はこちらに書き込んでください。