風俗百物語           誰にもいえない、みんなに言いたい、ウソのような本当の話! え、うそ? そんな話は信じられない? でも信じてほしい、聞いてよ、聞いてよ! 私の内緒話。見知らぬ人にだけ伝えたい話がある。本当にあった私だけのとびっきりメモリー。

風俗百物語 VOL.18
この不況時なら在籍したい? 心霊現象のある店

東京都 ノー霊感ガール 24歳
私が在籍してる店は、この不況時にしてはお客さん入ってるほうだと思います。そして、部屋数以上の女の子を出勤させることは少ないので、フリーもきちんと回ってきて集客面で不満はありません。

待機時間は、個室でも控え室でも好きなほうにいてOKなんですが、けっこう控え室で過ごす女の子が多いです。部屋数以上に女の子を出勤させないのに「なんでいちいち控え室で待機するの?」と疑問じゃないですか?

なぜかというと、女の子によって個室が固定されてるわけじゃなく、日によって使う個室が変わり、いくつかの個室で待機するのを嫌がる女の子がいるからです。その嫌な個室っていうのが、実は出るんです、オバケが……。

オバケは、見える女の子と見えない女の子がいて、私は見えないんですが、見える女の子がいうには「子供」とのこと。個室で待機中、ふと振り返ると、クローゼットやカーテンの影に子供がいて、こっちを見てるんだとか!

その子供のオバケはいくつかの部屋を移動しているらしく、出ない部屋と出る部屋があります。でも、見た女の子の話は共通しているので、オバケはひとりのよう。ちなみに見た目は怖いわけでなく、普通の人間の子供みたいだそうです。

でも、やっぱり本来は個室にいないはずの子供が、いきなり現れるとビックリしますよね、きっと! 出る部屋になった女の子は、だいたい控え室にいて、私もオバケ話が聞きたいので、控え室にいます(笑)。

ところが、ついに私も襲われてしまいました!心霊現象(?)に。その日はもちろん私は“出る”部屋を使っていて、普通に接客した後、お金をいただきお客様とサヨナラして、さてお金を確認するとアレ……?

1万円札が一枚足りません! 確かにいただいて数えて、バッグにいったん入れただけなのに!! バッグの中はもちろん、まわりをくまなく探してみましたが、見あたらないし落ちてない!

いつもなら、控え室で待機するところですが、その日はずっと個室にいて、待機時間は1万円を探していました……。でも、とうとう見つからず(涙)。その日は念のため店長に「1万円を落としたかも」と伝えて退勤しました。

すると翌日、店長が出勤した私を呼び止めてあるものを見せたんです! 「昨日、最後にあの部屋を掃除してみたら、鏡台の裏からコレが出てきました」と……。コレとは、なんと“招福”と赤字で書かれたオモチャの1万円!

店長ともども、ゾッとしました……。でもそのオモチャの1万円は、見つかった鏡台の裏に返しておきました。もしかしたら、店の集客がいいのは、アレのおかげかもしれないから……。
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らぶぼにーた編集部

座敷わらし的存在ぽいですね!体験談が掲載されたノー霊感ガールさんには、無くなった1万円にはおよびませんが商品券をお贈りします!オバケと共存共栄で繁栄を!みなさんも、お店やホテルなどで体験した怖い話があればぜひ教えてください!

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久しぶりだね。百物語

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