風俗百物語           誰にもいえない、みんなに言いたい、ウソのような本当の話! え、うそ? そんな話は信じられない? でも信じてほしい、聞いてよ、聞いてよ! 私の内緒話。見知らぬ人にだけ伝えたい話がある。本当にあった私だけのとびっきりメモリー。

風俗百物語 VOL.16
超迷惑!! 呪いのアイテムを持つボーイ

  
あるボーイさんが同郷ということで話が盛り上がりました。ボーイさんの出身地は新潟県。彼は私のプロフィールを見たようで「今日子さん、地元一緒なんですね」と話しかけてきたんです。

実際には、私の出身地は新潟の近くの別の県なのですが、まぁそれにはあえて触れず……。

すると彼は突然「新潟だったら、ホワイトハウスって知ってますか?」と。ここでいうホワイトハウスとはアメリカの大統領の家のことではなくて、新潟県の有名な心霊スポットです。

私はもともとこの手の話題が好きで、友達と心霊スポット巡りをすることもあるくらいです。そういう人の間では、ホワイトハウスは結構有名なので「角田浜(かくだはま)の方ですよね」と、話を合わせておきました。

するとボーイさんは「ぼく、その近くにある岩屋の石を持ってるんですよ。5個持ち帰ったんだけど、そのうちの1個を嫌いな奴のカバンに入れたら、そいつが翌日インフルエンザにかかっちゃって」なんてことを!

岩屋って、知らない人には分りづらいとは思いますが、よく歴史的な名所とか、お地蔵さんがある場所なんかって、石がたくさん積み上げられてたりしますよね。

ホワイトハウスもそんな感じです。夜に行くと半端なく怖いので、興味のある勇気ある方は、一度行かれてみてはいかがでしょうか。

と、話は戻りますが、その後、ボーイさんとの会話はなんとなく盛り上がった雰囲気でした。だけど私は内心、怖くて怖くて。だって、まさか石を持ち帰るなんて……。『岩屋の石を崩すと祟られる』って有名なのに……。

そしてその翌日、ボーイさんに会うと、彼は「今日子さん! 今日子さんにも岩屋の石を1個あげますよ(^o^)/ 嫌な客がいたらこっそり荷物に入れちゃうといいですよ!」なんてことを言うんです。

私はビックリして、そんな石に触ること自体すごく嫌だったのですが、強引に石を渡してきました……。しかも急いでいたので、個室まで持って行ってしまったんです。

で、結局何が言いたいかというと、この石を貰った直後に接客したお客さんが事故にあわれました。

そのお客さんは私の一番の馴染み客です。プレイの合間にこの話をしたら、お客さんは「じゃあ、おっちゃんが貰ってやるよ」と……。大事なお客さんなので止めたのですが、止めれば止めるほどお客さんは「おもしろいじゃないか!」ってことに。

お客さんが事故にあったと知ったのはつい最近のこと。なんでも、大して急でもないカーブ、対向車もいない、酒も飲んでいないという状況で、なぜかガードレールに激突したのだとか。車はお釈迦だそうですが、お客さんの命に別状はなかったのが幸いです。

例のボーイさんは入店から2ヶ月もたずに辞めて、今はもういません。今まで出会ったスタッフで一番ヘンでキミの悪い奴でした。
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らぶぼにーた編集部

石を5個も持ってたのに平気なそのボーイさんはいったい……。もしかしたら今頃、ひどい目にあっているんのでしょうか?? みなさんも、もし怖い体験談をお持ちでしたらメールくださいね! 体験談が掲載された今日子さんには商品券をお贈りします。

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